昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 11/28に発生したEBSダウンによるシステムリスクを回避しつつ、復旧後の乱高下(流動性提供)があれば、日銀の12月利上げ観測を根拠に156.45 – 156.60をショートする。損切りは156.85、利確は156.10 / 155.85。
結果: 【 ノートレード (エントリー未達) 】
前回のトレード戦略は、Pythonバックテストの結果、「ノートレード」となりました。ショートのエントリーゾーンとした156.45〜156.60へ価格が到達する前に、28日の市場終了を迎えています。
構造的な振り返り
この「ノートレード」という結果は、リスク回避の観点からは成功だったと評価できます。
11/28の4時間足の市場構造は、高値156.974から安値155.720への下降トレンド(LL/LH形成)が確定していました。ラスト戻り高値は156.974であり、このラインを上抜けない限り、目線はショート固定が基本です。
価格は、前回の記事でショートエントリーを狙った156.45付近に到達することなく、その下のレンジ内(156.40〜155.80)で推移しました。これは、市場がすでに155.720を意識しており、安値更新(LL)を試す前のエネルギーを溜める動き、または日銀の利上げ観測による**円買い圧力(上値の重さ)**が働いた結果と見られます。
もしエントリーゾーンに到達していれば、高値156.388(1H)を背にしたショート戦略は成立し得ましたが、レンジ中での不用意なエントリーは避けるべき局面でした。ラスト戻り高値156.974を基準とし、その手前のレジスタンス(例:156.408)へのタッチと反発を確認するのが、より安全なアプローチでした。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)
- 日銀の12月利上げ観測(円高要因):
- 次回会合は12月18日・19日ですが、急速な円安(156円台)と物価高への警戒から、市場では12月利上げの公算が高いとの見方が一部専門家から出ています。
- 植田総裁も「物価に及ぼす影響が大きくなる可能性があることに留意が必要だ」と円安を牽制しており、この観測がUSDJPYの上値を重くする主要因となっています。
- 米雇用統計(11月)後のFRB利下げ観測(ドル安要因):
- (12月上旬発表の)米雇用統計を受けて、米FRBの12月利下げ観測が強まる可能性があり、これはUSDJPYをさらに下押しするドル安要因となります。
- 結論: ファンダメンタルズは、日米ともに金融政策の方向性が円高・ドル安に傾きつつあり、中長期的にはUSDJPYの押し下げ圧力となっています。市場は次の大きなイベント(日銀会合)に向け、慎重にレンジを形成している可能性が高いです。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:下降トレンド継続中 – LH/LL 更新
- 直近では高値156.974から安値155.720への波(LL)を形成し、その後の戻り(LH)が確定していない状況です。
- 重要スイング:
- Major Swing High: 156.974 (2025-11-27 23:00)
- Major Swing Low: 155.720 (2025-11-27 07:00)
- ラスト押し安値 / 戻り高値: ラスト戻り高値 (LH): 156.974 / ラスト押し安値 (HL): 153.725 (それ以前のMajor Swing)
- トレンドライン理論値:
- 下降トレンドライン(高値群158.423, 157.652, 156.974を基点)の最新理論価格は現在付近で156.402に位置しています。
- エリオット波動の現在地:
- 高値158円台からの調整局面が進行中であり、現在は大きな波の調整第A波が終わり、第B波(戻し)を形成、または次の第C波(下落)への移行を試す段階と推測されます。156.974を超えない限り、次のターゲットは155円台前半になる第C波のシナリオが優勢です。
- 流動性ゾーン:
- 直近高値156.974の上には、下降トレンドに乗ったショート勢の損切り(Buy Stops)が大量に溜まっていると考えられ、このゾーン156.974〜157.044は強力な流動性エリアです。
(大局と中期の流れのストーリー)
4時間足は、明確に高値156.974をラスト戻り高値とする下降トレンドが継続中です。価格は、155.720の安値をつけてから反発していますが、この安値とラスト戻り高値の間でレンジを形成しており、トレンドの勢いが一時的に弱まっています。
このレンジの上限は、Pythonで算出した下降トレンドライン理論値156.402付近と、高信頼度水平線である156.408が重なる非常に強いレジスタンスゾーンです。
一方、1時間足で見ると、直近の動きは高値156.388と安値155.814の間で推移しており、レンジ相場と判定されています。4時間足の下降トレンドにおける「小さな戻り」の動きが、1時間足ではレンジとして現れていると解釈できます。
現状は、4時間足レベルでのラスト戻り高値156.974を背に、156.40付近のレジスタンスと155.80付近のサポートでの攻防が繰り広げられている状況です。このレンジをどちらに抜けるかで、短期的な方向性が決まりますが、大局とファンダメンタルズの圧力は下を示唆しています。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:
- 15分足では、直近安値155.814をつけた後、高値156.388まで上昇し、現在は156.00付近で揉み合っています。直近の小さな高値・安値を切り上げ/切り下げ合っているため、極めて短期的なレンジです。
- チャートパターン:
- 特筆すべきパターンはありませんが、15分足チャート(image_1e095c.jpg)を見ると、156.20〜156.40の価格帯で何度も上ヒゲを伴う抵抗を受けており、このエリアがショート勢に強く意識されていることが分かります。
- プライスアクション:
- 156.00という切りの良い数値付近で、ローソク足の実体が小さくなり、方向感のない推移が続いています。これは、週末を控えてポジション調整の動きが優勢であり、155.720のMajor Swing Lowを割るか、156.40のレジスタンスをブレイクするかの「静かなる決戦前夜」の様相を呈しています。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
レンジの上限、4H下降トレンドライン理論値156.402と高信頼度ライン156.408が重なる強力なレジスタンスを背にしたショート戦略をメインとします。ダウ理論と大局のファンダメンタルズが一致しており、優位性が高いと判断します。
【メインシナリオ:ショート】
- 狙い: 4時間足の下降トレンド継続と、日銀利上げ観測による上値の重さを利用し、156.40付近の強力なレジスタンスからの反落を狙う。このショートは、エリオット波動の第C波の下落に繋がることを期待するものです。
- エントリーゾーン:156.38 ~ 156.45
- 1H直近高値156.388、4Hトレンドライン理論値156.402、高信頼度ライン156.408が集中する、極めて重要なレジスタンスゾーン。
- 損切り (SL):156.55
- 156.50を少し超えた位置。このラインを実体で上抜けることは、レンジブレイクと判断し、目線リセットが必要です。ラスト戻り高値156.974まではまだ距離があるため、短期的なノイズを避けるためのSLです。
- 利確 (TP):
- TP1: 156.00(心理的な節目であり、利食いが集中しやすい)
- TP2: 155.70(直近Major Swing Low 155.720を割り込んだSell Stopsの流動性ゾーン下限)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 「156.38 ~ 156.45」のゾーンに到達した際、5分足で上ヒゲを伴うピンバーや、実体の短いコマ足(Doji)が出現し、かつその後の足で陰線が確定し、**直近5分足安値を切り下げた(CHoCH)**ことを確認してエントリー。
- ゾーン到達後、乱高下して156.45を明確に上抜ける(ストップ狩り)動きがあった場合は、一旦様子見とします。
まとめ
- 本日の相場全体のまとめ: USDJPYは、4時間足レベルで下降トレンドが継続中であり、ラスト戻り高値156.974が強固な防衛ラインとなっています。直近は155.720〜156.40のレンジ内での推移であり、レンジ上限(156.40付近)からの反転ショートが、ダウ理論の原則に最も合致する戦略です。
- 注意すべき時間帯・指標・ボラティリティ要因: 週末のポジション調整で、大きな動きは期待しにくいですが、週明けはアジア時間からポジション調整の動きが活発化し、急激な窓開けや乱高下のリスクがあります。また、日銀の12月利上げ観測は今後も円の底堅さとして意識され続けます。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
