【2025/11/14】GBP/CHF 相場分析|下降トレンド継続と戻り売りのシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: 4時間足の下降第3波継続を狙った戻り売り。直近ブレイクされたサポートライン(1.0525)とキリ番(1.0500)が重なる1.0500 ~ 1.0525ゾーンへの「リテスト」を狙い、短期足の売りトリガー(5m CHoCH)でエントリーする戦略。損切り(SL)は1.0565結果: 【 ノートレード 】

昨日(11/13)の価格の動きを15分足で確認すると、価格は戦略で定めたエントリーゾーン1.0500 ~ 1.0525まで戻ることはありませんでした。 東京時間からロンドン時間にかけて下落が続き、前日の安値1.0470を割り込み、1.0450付近までストレートに下落する展開となりました。

この結果は、「そのまま1.0470をブレイクして下落していく場合は、無理に追わず「ノートレード」とする」という戦略の注意書き通り、リスクリワードの観点から追撃を避けた結果、損失も利益も発生しないノートレードとなりました。

ダウ理論の観点から見ると、4時間足は下降トレンドが明確に進行しており、エントリーゾーンを設定した1.0500 ~ 1.0525は、直近の下落における「ラスト戻り高値」とは認定されない高値群(高値1.0560からの下落)のレンジ帯でした。このまま価格が戻らずに安値を更新した事実は、下降の勢いが非常に強いことを示しており、「リテストを待つ」という消極的な戦略が機能しなかったと言えます。

しかし、安値1.0470を割り込んだ時点でショートで追撃する場合、損切りを1.0565に置くと、利確目標のTP2(1.0430)に対してリスクリワード比が1:1未満となり、トレードルールを逸脱します。したがって、この強い下降は見送りが正解であり、次の「調整の戻り」を待って、再度、ラスト戻り高値を背にショートを仕掛ける機会を待つべき局面であったと判断します。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)

  • 直近の重要指標:11月14日(本日)に目立った英ポンドまたはスイスフランの重要指標の発表予定は見当たりませんでした。直近で注目されたスイスの7-9月期GDP(前期比:-0.5%)やKOF景気先行指数(101.7)は、スイス経済の回復の遅れを示唆しており、スイスフラン(CHF)にとって向かい風となる可能性があります。
  • 影響: 本日はファンダメンタルズによる突発的なボラティリティの上昇は起きにくいと予想されます。ただし、スイス経済のネガティブな結果は、基軸通貨であるポンド(GBP)に対してCHF売り/GBP買いの圧力をわずかに生じさせる可能性があり、下降トレンドの調整(戻し)のサポートとなるかもしれません。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定: 下降トレンド継続中Lower High (LH) / Lower Low (LL) を明確に更新しています。
  • 重要スイング:
    • 直近Major Swing High: 1.0624 (2025/11/08 11:00 JST)
    • 直近Major Swing Low: 1.0455 (2025/11/14 03:00 JST)
  • ラスト押し安値 / 戻り高値: ラスト戻り高値は1.0560 (2025/11/13 03:00 JST)。この価格を実体で上抜かない限り、下降トレンドが崩れることはありません
  • トレンドライン理論値: 4時間足の下降トレンドライン(Major Swing High群から算出)の最新時刻における理論価格は現在付近は 1.0524 に位置しています。
  • エリオット波動の現在地: 大きな下降の第3波後半、あるいは第3波完了後の第4波(調整波)への移行段階にいる可能性が高いです。第3波は非常に強く、戻しがほとんどなく安値を更新したため、そろそろ調整の第4波で**ラスト戻り高値(1.0560)**へ向かうような深めの戻しが入る可能性も考慮すべきです。
  • 流動性ゾーン: 直近高値1.0560の上には、短期でショートを仕掛けた勢力の損切り(Buy Stops)が大量に溜まっていると考えられます。また、直近安値1.0455の下には、さらなる安値更新を狙うSell Stops(ショートの新規注文)や、ロング勢の損切り(Sell Stops)が溜まっています。

4時間足では、1.0560のラスト戻り高値を起点とする明確な下降トレンドが継続しています。価格は1.0455まで安値を更新し、下降の勢いが非常に強いことを示しました。現在、価格は1.0450付近で一時的な反発を見せていますが、これは強すぎる下落に対する単なる調整の戻しと捉えるのが自然です。1.0524付近に位置する下降トレンドラインが、次なるレジスタンスとして機能するかどうかに注目が集まります。

1時間足を見ても、4時間足と整合性の取れた下降トレンドです。1.0455を底に形成された小さな上昇スイングは、直近の1.0470付近のレジスタンスに頭を押さえつけられており、中期的なトレンドに変化の兆しは見られません。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造: 15分足では、1.0455から反発したものの、1.0470(過去のサポートであり、現在はレジスタンス候補)を実体で超えられず、小さなLower High (LH)を形成しようとしています。このまま1.0455を割り込むと、短期的な**下降トレンドが継続(BOS)**となります。
  • チャートパターン: 現在、1.0455の安値と、1.0470の戻り高値を結ぶような**短期的なレンジ(揉み合い)**を形成しており、明確なチャートパターンはまだ形成されていません。
  • プライスアクション: 1.0470付近では、上ヒゲが連続して出現しており、売り圧力の強さを示唆しています。この価格帯は、下落前に何度もサポートとして機能していたため、現在はロールリバーサルのレジスタンスとして機能している可能性が高いです。

短期足では、4時間足の下降トレンド継続を目指して、1.0470のレジスタンスと1.0455の直近安値との間で、売り方と買い方の攻防が起きています。下降トレンドを維持するためには、1.0470付近で再び売り圧力が強まり、1.0455をブレイクして更なる安値を更新する必要があります。


本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

【メインシナリオ:ショート(下降トレンド継続狙い)】

  • 狙い: 4時間足の下降トレンド継続と、1.0560のラスト戻り高値を背にした押し目(戻り)のショート。短期足の戻り高値1.0470付近へのリテストと反発を狙う。
  • エントリーゾーン:1.0470 ~ 1.0485
    • 根拠: 15分足で意識される直近の戻り高値と、過去のレジスタンスラインが重なるゾーン。短期的に売り方が優勢になるラインと判断。
  • 損切り (SL):1.0500
    • 根拠: キリ番(ラウンドナンバー)である1.0500を実体で上抜けることは、短期的な市場構造(Market Structure)の転換(m15 CHoCH)を示唆するため、ここを超えたら一旦ショート目線は解消する。
  • 利確 (TP):1.0425
    • 根拠: 直近の安値1.0455をブレイクした後、次のキリ番である1.0430、またはその少し下(N波動計算値や週足サポート候補)をターゲットとする。リスクリワード比(R:R)を1:2以上確保できる水準。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  1. 価格がエントリーゾーン1.0470 ~ 1.0485へ戻るのを待つ。
  2. 同ゾーン内、またはその手前で、5分足の直近高値をブレイクできず、長い上ヒゲを連続して形成するなど、売り圧力が優勢となるプライスアクションを確認する。
  3. 5分足で、直近の小さな安値を割り込む m5 CHoCH (Change of Character) が発生し、下降への構造転換が確認されたらエントリー。
  4. (補足)そのまま価格が1.0455を割り込んで下落していく場合、ショートは無理に追わず「ノートレード」とする。

まとめ

  • 本日の相場全体のまとめ: GBP/CHFは4時間足で下降トレンドが継続中であり、現在は強い下落後の調整局面(一時的な戻り)にあります。大局の目線は依然としてショートで、1.0560のラスト戻り高値を背にした戻り売り戦略が最も優位性が高いと判断します。短期足の1.0470付近の攻防が本日の焦点です。
  • 注意すべき時間帯・指標・ボラティリティ要因: 本日は目立った重要指標がないため、ロンドン時間(夕方)とニューヨーク時間(夜間)の市場参加者の動向が、ボラティリティの主な要因となります。特にロンドン時間にかけて、1.0470周辺でどのような値動きになるかに注目です。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。