【2025/11/19】GBPAUD 相場分析|下降トレンド継続中のレンジブレイクシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: 4時間足下降トレンド中の短期的な調整(第4波)を狙い、1時間足レンジ上限(2.02232)ブレイク後のロングをメインシナリオとする。エントリーゾーンは 2.0210 ~ 2.0230、損切り(SL)は 2.0160、利確(TP)は 2.0250

結果: 【 ノートレード(未エントリー)】

前日の戦略(11/18 8:00〜11/19 6:00)では、メインシナリオである「エントリーゾーン 2.0210 ~ 2.0230 への到達と、5分足での戻り高値(LH)のブレイクアウト」を確認できませんでした。

価格は11/18 09:00(JST)頃に直近高値 2.02276 をわずかに上回ったものの、これはヒゲで終わっており、その後は勢いを失い、むしろ下降トレンドのラスト戻り高値 2.02521 に向かうことなく下落に転じました。この下降の動きは、短期的なレンジの下限 2.01456 を試す動き(オルタナティブシナリオ)に近いものでしたが、SL: 2.0160 には到達せず、終始 2.01794 ~ 2.02276 の狭いレンジ内で推移したため、結果的にエントリー条件を満たすことなくノートレードとなりました。

ダウ理論の観点から見ると、4時間足のラスト戻り高値(LH)2.02521 が守られ続けたため、大局の下降トレンド継続という目線は終日正しいままでした。短期的なロングを狙うには、やはり 2.02232 付近のレンジ上限を実体で明確にブレイクし、**市場構造の転換(CHoCH)**を示すことが必須でした。それが確認できなかったため、冷静にトレードを見送れたことは正しかったと判断できます。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)

  • 重要指標・要人発言・金利動向:
    • 英国 CPI 発表 (2025/11/19 16:00 JST): 消費者物価指数(CPI)が発表されます。予想は前年比で 3.5% と、前回の 3.8% から減速する見込みです。コアCPIも減速予想です。
  • それがこの通貨ペアのボラティリティや方向性に与えうる影響:
    • ポンド(GBP)にとって向かい風の可能性: 予想通り、または予想以上にCPIが鈍化した場合、英国の利上げ観測が後退し、ポンド売りの圧力が高まる可能性があります。これはGBPAUDにとって、下降(AUD高/GBP安)を後押しする要因となりえます。
    • ボラティリティ注意時間帯: 日本時間 16:00 前後は、この指標発表によりポンド絡みの通貨ペアで大きなボラティリティが発生する可能性が非常に高いため、要注意です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定: 下降トレンド継続中 – 高値の切り下げ(LH)と安値の更新(LL)が続いています。
  • 重要スイング:
    • 直近Major Swing High: 2.02521 (2025/11/18 07:00)
    • 直近Major Swing Low: 2.01456 (2025/11/18 03:00)
    • その前のMajor Swing High: 2.02894 (2025/11/13 15:00)
  • ラスト押し安値 / 戻り高値: ラスト戻り高値 2.02521
  • トレンドライン理論値:
    • 4H下降トレンドライン(高値群2.06202, 2.04632, 2.02894を結んだ線形回帰)の最新時刻における理論価格は 2.01894 付近に位置しています。
  • エリオット波動の現在地: 大局は推進波の第5波の中盤から終盤と見られます。前回の安値 2.00977 (2025/11/13 03:00) への到達を目指す動き(第5波のLL)が最も自然な流れです。現在はその第5波が一時停止し、直近安値 2.01456 の上で調整のフラットまたはトライアングルを形成しているように見えます。
  • 流動性ゾーン:
    • Buy Stops (ショート勢の損切り): 直近Major Swing High 2.02521 の少し上、2.02550 ~ 2.02700 あたり。
    • Sell Stops (ロング勢の損切り): 直近Major Swing Low 2.01456 の少し下、2.01400 ~ 2.01250 あたり。

4時間足の環境認識では、ラスト戻り高値 2.02521 を背にした明確な下降トレンドが優位です。価格は安値 2.01456 を付けた後、4時間足の中間値 2.01988 付近(算出値:(2.02521+2.01456)/2 = 2.019885)で膠着しており、一時的なレンジ相場となっています。このレンジは、下降の推進波(第5波)が次に安値更新(LL)を行うためのエネルギーを蓄積している段階と捉えることができます。

1時間足で見ると、2.02276 (11/18 09:00)を直近高値、2.01794 (11/19 03:00)を直近安値とする**狭いレンジ(調整波)**で推移しており、4時間足の下降トレンドに対して、一時的な調整の動き(ダウ理論の”休止”)が明確に確認できます。レンジの上限である 2.02276 を明確にブレイクしない限り、下降目線は不変です。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:
    • 15分足では、直近安値 2.01794 を起点に、小さなCHoCH(Change of Character: 構造転換)のサインは見られず、高値切り下げ・安値切り上げの持ち合い(レンジ)が進行しています。
    • 直近の動きとしては、11/19 03:00の安値 2.01794 を付けた後の反発が、直前の戻り高値 2.02071 を上抜けられず、再度下落に転じており、短期的な弱さが目立ちます。
  • チャートパターン: 現在、2.02276 を上値抵抗線、2.01794 を下値支持線とする**タイトなレンジ(旗型パターンやディセンディングトライアングルに移行する可能性)**を形成しており、ブレイク待ちの状況です。
  • プライスアクション: 直近の高値圏では、上ヒゲを伴うローソク足が連続しており、買い圧力が弱いことを示唆しています。特に 4H下降トレンドライン理論値 2.01894 付近では抵抗されており、上値を抑えられている状況が確認できます。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

【メインシナリオ:ショート(下降トレンドフォロー)】 4時間足の下降トレンド(第5波継続)を最優先し、短期レンジの下限ブレイクを狙います。CPI発表前のボラティリティに注意し、発表後の落ち着いた動きを狙うか、レンジブレイクをトリガーとします。

  • 狙い: 短期レンジ(2.02276 – 2.01794)の下限、または 4Hトレンドライン理論値 2.01894 を明確に割り込み、直近安値 2.01456 の下にあるSell Stopsゾーンをターゲットとします。
  • エントリーゾーン: 2.01850 ~ 2.01700 (15分足直近安値 2.01794 の明確なブレイクを確認後)
  • 損切り (SL): 2.02350 (直近レンジ高値 2.02276 の外側。この水準を上抜けると、ラスト戻り高値 2.02521 試しのリスクが高まると判断)
  • 利確 (TP): 2.01200 (Major Swing Low 2.01456 を下抜けた後の、次のサイコロジカルラインとSell Stopsゾーンの手前)

【短期足のエントリートリガー (5m)】 メインシナリオ(ショート)の場合: エントリーゾーン(2.01850 ~ 2.01700)に到達し、**5分足で直近の押し安値(HL)を実体で明確に割り込む動き(BOS)を確認。 その後の同水準(ネックライン)へのリテストが入った後の反落(ピンバー、またはつつみ足)**を確認してエントリー。

まとめ

本日のGBPAUDは、4時間足下降トレンドという大局の目線を維持します。現在はレンジでエネルギーを蓄積している段階であり、下降の推進波が再開する可能性が高いと判断します。

  • 注意すべき時間帯・指標・ボラティリティ要因:
    • 日本時間 16:00 (JST)英国 CPI 発表に最大の注意が必要です。予想通りCPIが減速した場合、ポンド売りの流れを強め、メインシナリオである下降トレンドを後押しする強い材料となりえます。
  • 戦略の要点: ラスト戻り高値 2.02521 を守る限り、ショート目線でレンジ下限ブレイクを狙います。

免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。