昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 4時間足の下降トレンド継続を狙い、下降トレンドライン理論値(1.0493)とラスト戻り高値(1.0505)に挟まれた 1.0490〜1.0500 ゾーンからの反発ショートを狙う。SLはラスト戻り高値の外側 1.0510、TPはMajor Swing Low直上の 1.0430。
結果: 【 負け(損切り SL: 1.0510) 】
昨日の相場は、短期的な勢いに押され、大局の下降トレンドへの回帰を狙ったショート戦略は損切りとなりました。
Pythonによるバックテストの結果、価格はエントリーゾーン 1.0490〜1.0500 に到達しましたが、そのまま上昇が続き、設定していた損切りライン 1.0510 を上抜けたため、 負け と判定されます。
ダウ理論と市場構造の観点から見ると、4時間足のラスト戻り高値 1.0505 のすぐ外側に設定したSLがヒットしたことは、短期的な下降トレンドが崩壊(CHoCH) したことを意味します。この時点で、4時間足レベルでの目線は「下降」から「レンジ」または「上昇への転換期待」へと切り替えるべき でした。戦略の前提となっていた「大局的な強力なレジスタンスゾーンからの反発」というストーリーが崩壊したため、この損切りは妥当な撤退 と言えます。
今後は、短期的な勢いが大局の構造を崩しにかかっているため、ラスト押し安値(4H)を意識したロング戦略 の構築が求められます。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)
- 重要指標・金利動向: 2025年11月19日(火)に関して、ポンド(GBP)およびスイスフラン(CHF)に特段の注目度の高い経済指標の発表予定は確認できませんでした。
- 影響: 主要なイベントがないため、本日はテクニカル分析がより重要となり、市場構造やオーダーフローに沿った動き が予想されます。ただし、突発的なニュースや欧州時間の要人発言には注意が必要です。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定 (4H): 下降トレンド が崩壊し、現在はレンジへの移行段階。直近では安値更新(LL)後の戻りの動きで、ラスト戻り高値 1.0486 を上抜けたため、下降トレンドの数学的定義は満たしていません。
- 重要スイング:
- 直近Major SH: 1.0486 (2025-11-18 20:00)
- 直近Major SL: 1.0448 (2025-11-17 11:00)
- ラスト押し安値 / 戻り高値:
- ラスト戻り高値(下降トレンド崩壊の基準): 1.0486
- 直近の大きな押し安値(次の上昇転換基準): 1.0448
- トレンドライン理論値:
- 下降トレンドライン理論値: 現在付近は 1.0485 に位置
- 上昇トレンドライン理論値: 現在付近は 1.0601 に位置
- エリオット波動の現在地: 大きな下落の推進波(第3波)が完了し、現在は調整波(第4波または修正A波)の戻り の可能性が高いです。特に直近の勢いが強いため、修正波が予想以上に深く進行する(ラスト戻り高値 1.0486 を上抜ける)展開を想定します。
- 流動性ゾーン:
- Buy Stops(流動性ゾーン上): 1.0501
- Sell Stops(流動性ゾーン下): 1.0433
4時間足チャートでは、ラスト戻り高値 1.0486 を短期足が上抜けたことで、大局の下降トレンドは一時停止(レンジ/転換の予兆) しています。価格は下降トレンドライン理論値 1.0485 付近で反発することなく、この壁をブレイクアウトしました。これは、短期的な買い勢力の強さを示唆しており、エリオット波動的には 調整波が深くなる、または転換 する可能性を示しています。
一方で、1時間足はラスト押し安値 1.0461 を守りながら高値更新の並びを作り、上昇トレンド に転換しています。4時間足の大きな波の「戻し」の動きが、1時間足では明確な上昇トレンドとして描かれている状態です。現在の価格は、1時間足のラスト押し安値 1.0461 から大きく離れており、次の押し目を待つ局面 にあります。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造: 1時間足のラスト押し安値 1.0461 付近から反発して上昇。高値更新(BOS)を継続しており、短期的な上昇構造は強力です。
- チャートパターン: 現在、直近の高値圏で短期的なレジスタンスを試す動きが続いており、このまま上値を抑えられるとダブルトップを形成する可能性があります。
- プライスアクション:
- 昨日の 1.0486 の高値をブレイクした直後、Buy Stops 1.0501 の手前で勢いが一時的に減速しています。
- 現在の価格帯(1.0500付近)は、キリ番であり心理的なレジスタンスとして意識されやすく、短期足では上ヒゲが目立ち始め、売りの圧力が入り込んでいる様子が伺えます。
短期足は、大局の下降構造を崩した勢いを維持し、キリ番 1.0500 の攻防を繰り広げています。この攻防は、4時間足の「レンジ」が上方向へブレイクするか、それとも大局の売りが再燃するかを決定づける重要なポイントとなります。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
【メインシナリオ:ロング(1時間足の上昇トレンドへの順張り)】
大局の下降トレンドが一時停止し、1時間足が明確な上昇トレンド(HL/HH)を形成しているため、短期・中期トレンドへの順張り で押し目買いを狙います。ラスト押し安値 1.0461 を背にした戦略です。
- 狙い: 1時間足のラスト押し安値 1.0461 への深い押し目、またはキリ番 1.0480 付近への短期的なリテストからの反発ロングを狙います。価格が1.0500付近のレジスタンスをブレイクする前に、より優位性のある安値圏 で拾うことを優先します。
- エントリーゾーン:1.0475 ~ 1.0485
- 根拠: 4時間足の旧ラスト戻り高値 1.0486 のリテスト、およびキリ番 1.0480 が重なる強力なサポート転換ゾーン。
- 損切り (SL):1.0455
- 根拠: 1時間足のラスト押し安値 1.0461 を明確に割り込み、短期上昇構造が崩壊する水準。このラインを割ると、再び大局の売り圧力が強まる可能性が高まります。
- 利確 (TP):1.0550
- 根拠: Major Swing High 1.0553 付近のキリ番。調整波(4波)が深く進行し、次のMajor SHを目指す動きを期待します。
【短期足のエントリートリガー (5m)】
価格がエントリーゾーン 1.0475〜1.0485 へ到達するのを待ちます。
- 同ゾーン内で、5分足・15分足 の下落の勢いが失速し、下ヒゲを伴う反転のプライスアクション(ピンバー、包み足)を確認する。
- 5分足で、直近の小さな戻り高値を実体で上抜ける m5 CHoCH (Change of Character) が発生し、上昇への構造転換が確認されたらエントリー。
まとめ
- 本日の相場全体のまとめ: GBP/CHFは、4時間足で大局の下降トレンドが一時停止(ラスト戻り高値 1.0486 を上抜け)し、1時間足が上昇トレンド を形成するという、大局と短期の目線が対立 する難しい局面にあります。短期的には買い圧力が優勢ですが、1.0500のキリ番が上値抵抗となっています。
- 注意すべき時間帯・ボラティリティ要因: 本日は重要な経済指標がないため、ロンドン時間(日本時間夕方以降) の欧州勢の本格参入によるオーダーフローの変化、特に Buy Stops 1.0501 や Sell Stops 1.0433 へのアタックに注意が必要です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
