【2025/12/02】(EURGBP) 相場分析|1時間足のCHoCH発生とエリオット波動第3波のシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • 方針: 戻り売り(ショート)
  • エントリーゾーン: 0.8768 ~ 0.8778(トレンドライン理論値&ラスト戻り高値付近)
  • 損切り (SL): 0.8785
  • 利確 (TP): 0.8750

結果: 【 負け(損切り撤退) 】

12月1日、価格は想定エントリーゾーンである 0.8778 に到達しましたが、そこで反転下落することなく、強い陽線で上昇を継続しました。 15:00台の足で高値 0.87883 を記録し、設定していた SL 0.8785 を明確にブレイクしました。

▼ 敗因と構造の変化: 敗因は「ラスト戻り高値(0.8778)を背にした戻り売り」に対し、市場がそれを上回る 買い圧力(Bullish Momentum) を持っていたことです。 Pythonによるスイング解析の結果、この0.8785ブレイクによって1時間足レベルで CHoCH(Change of Character) が発生しました。これは「戻り高値を更新した」という事実であり、目線を「ショート」から「ロング(押し目買い)」へ切り替えるべき決定的なシグナル となりました。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(市場の注目点)

  • ECB・BoE政策会合待ち(12月18日予定): 市場は今月後半の欧州中央銀行(ECB)と英中銀(BoE)の政策金利発表を控えており、大きな方向感が出にくい状況にありますが、直近ではポンド売りの流れがユーロポンドの下支え要因となっています。
  • ボラティリティの低下とレンジ形成: 重要イベント前特有の動きとして、突発的なニュースがない限り、テクニカル(市場構造)に忠実な値動きが続きやすい環境です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:
    • 4時間足: レンジ気配(底固め)。安値 0.8759(11/28)でサポートされ、直近高値を窺う展開。
    • 1時間足: 上昇トレンド転換(Bullish)。昨日の上昇で明確にラスト戻り高値 0.8778 を上抜け、HH(Higher High) を確定させました。
  • 重要スイング:
    • Major Swing High: 0.8795 (12/1 高値)
    • Major Swing Low: 0.8759 (11/28 安値)
  • ラスト押し安値: 0.8765 付近(現在はこのラインを下回らない限り、買い目線継続)
  • トレンドライン理論値: Pythonの線形回帰分析によると、1時間足の短期上昇トレンドラインの現在値は 0.8772 付近に位置しており、現在価格(0.8786付近)はその上側で推移しています。
  • エリオット波動の現在地: 第3波(推進波)の初動、もしくは修正B波の可能性。 0.8759を底(第2波完了)とし、現在は第3波として直近高値 0.8800 を目指す上昇局面にあると考えられます。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 上値: 0.8800 – 0.8810(ラウンドナンバーかつ過去の供給ゾーン。ここに売り手のストップロス=買い流動性が溜まっています)
    • 下値: 0.8770(昨日のレジスタンスがサポートに転換するエリア)

【相場観の要約】 昨日の高値更新により、1時間足のチャート構造が「下落」から「上昇」へシフトしました。

現在は、昨日の急騰に対する調整(押し目)を作っている段階です。「レジサポ転換(Resistance turned Support)」の原理に基づき、かつて壁となっていた 0.8775 – 0.8780 ゾーンが、今度は強力なサポートとして機能する可能性が高いです。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造: 現在 0.8786 付近で推移。5分足では小さなレンジを形成中ですが、0.8780 を実体で割らない限り、強気構造は維持されています。
  • チャートパターン: 高値圏での アセンディング・トライアングル(上昇三角保ち合い) のような形状、もしくは 強気のフラッグ を形成中。
  • プライスアクション: 直近のローソク足では、0.8782付近まで下ヒゲを出して即座に買われる動きが散見されます。これは下値での買い意欲の強さを示唆しています。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

昨日の「戻り売り」失敗を素直に認め、「押し目買い(ロング)」 へと戦略を180度転換します。 ダウ理論における「トレンド転換(CHoCH)」を絶対的根拠とし、第3波の伸びを狙います。

【メインシナリオ:押し目買い (Long)】

  • 狙い: 1時間足で確定した上昇トレンド(CHoCH確認済み)に従い、レジサポ転換ラインへのリテスト(一時的な下落)を拾います。 昨日のブレイクポイントである 0.8775 ~ 0.8780 ゾーンが、今度は「床」として機能することを確認してからのエントリーです。
  • エントリーゾーン:0.8775 ~ 0.8782
    • これまでの「戻り高値」だった価格帯です。ここへの引きつけが必須です。
  • 損切り (SL):0.8763
    • 根拠: ラスト押し安値(0.8765)およびトレンドライン理論値のわずかに下。ここを割ると上昇シナリオ(第3波)が否定されます。
  • 利確 (TP):0.8805
    • 根拠: 直近高値0.8795を超えた先にある、0.8800ラウンドナンバー付近の流動性溜まり(Buy Stops)をターゲットにします。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  1. 価格が 0.8775 ~ 0.8782 のゾーンまでゆっくりと下落(調整)。
  2. 5分足で、長い下ヒゲを伴う ピンバー や、陰線を陽線が包み込む 包み足(Bullish Engulfing) が出現。
  3. その直後に、直前の5分足高値をブレイクした瞬間をエントリーとします。
    • 注意: ゾーンにタッチしたからといって即エントリー(指値)は危険です。必ず「止まった」ことをローソク足の形状で確認してください。

まとめ

  • 全体: 昨日のSLヒットにより、市場構造は明確に「強気」へ転換しました。これに逆らわず、素直に買い場を探すのがプロの対応です。
  • 注意点: 0.8795の高値を更新できずに ダブルトップ を形成して下落する場合、再びレンジ入りの恐れがあります。その場合は早めの撤退も視野に入れてください。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。