昨日のトレード結果検証
前回の戦略:
- 方針: 戻り売り(ショート)
- エントリーゾーン: 0.8768 ~ 0.8778(トレンドライン理論値&ラスト戻り高値付近)
- 損切り (SL): 0.8785
- 利確 (TP): 0.8750
結果: 【 負け(損切り撤退) 】
12月1日、価格は想定エントリーゾーンである 0.8778 に到達しましたが、そこで反転下落することなく、強い陽線で上昇を継続しました。 15:00台の足で高値 0.87883 を記録し、設定していた SL 0.8785 を明確にブレイクしました。
▼ 敗因と構造の変化: 敗因は「ラスト戻り高値(0.8778)を背にした戻り売り」に対し、市場がそれを上回る 買い圧力(Bullish Momentum) を持っていたことです。 Pythonによるスイング解析の結果、この0.8785ブレイクによって1時間足レベルで CHoCH(Change of Character) が発生しました。これは「戻り高値を更新した」という事実であり、目線を「ショート」から「ロング(押し目買い)」へ切り替えるべき決定的なシグナル となりました。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(市場の注目点)
- ECB・BoE政策会合待ち(12月18日予定): 市場は今月後半の欧州中央銀行(ECB)と英中銀(BoE)の政策金利発表を控えており、大きな方向感が出にくい状況にありますが、直近ではポンド売りの流れがユーロポンドの下支え要因となっています。
- ボラティリティの低下とレンジ形成: 重要イベント前特有の動きとして、突発的なニュースがない限り、テクニカル(市場構造)に忠実な値動きが続きやすい環境です。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:
- 4時間足: レンジ気配(底固め)。安値 0.8759(11/28)でサポートされ、直近高値を窺う展開。
- 1時間足: 上昇トレンド転換(Bullish)。昨日の上昇で明確にラスト戻り高値 0.8778 を上抜け、HH(Higher High) を確定させました。
- 重要スイング:
- Major Swing High: 0.8795 (12/1 高値)
- Major Swing Low: 0.8759 (11/28 安値)
- ラスト押し安値: 0.8765 付近(現在はこのラインを下回らない限り、買い目線継続)
- トレンドライン理論値: Pythonの線形回帰分析によると、1時間足の短期上昇トレンドラインの現在値は 0.8772 付近に位置しており、現在価格(0.8786付近)はその上側で推移しています。
- エリオット波動の現在地: 第3波(推進波)の初動、もしくは修正B波の可能性。 0.8759を底(第2波完了)とし、現在は第3波として直近高値 0.8800 を目指す上昇局面にあると考えられます。
- 流動性ゾーン (Liquidity):
- 上値: 0.8800 – 0.8810(ラウンドナンバーかつ過去の供給ゾーン。ここに売り手のストップロス=買い流動性が溜まっています)
- 下値: 0.8770(昨日のレジスタンスがサポートに転換するエリア)
【相場観の要約】 昨日の高値更新により、1時間足のチャート構造が「下落」から「上昇」へシフトしました。
現在は、昨日の急騰に対する調整(押し目)を作っている段階です。「レジサポ転換(Resistance turned Support)」の原理に基づき、かつて壁となっていた 0.8775 – 0.8780 ゾーンが、今度は強力なサポートとして機能する可能性が高いです。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造: 現在 0.8786 付近で推移。5分足では小さなレンジを形成中ですが、0.8780 を実体で割らない限り、強気構造は維持されています。
- チャートパターン: 高値圏での アセンディング・トライアングル(上昇三角保ち合い) のような形状、もしくは 強気のフラッグ を形成中。
- プライスアクション: 直近のローソク足では、0.8782付近まで下ヒゲを出して即座に買われる動きが散見されます。これは下値での買い意欲の強さを示唆しています。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
昨日の「戻り売り」失敗を素直に認め、「押し目買い(ロング)」 へと戦略を180度転換します。 ダウ理論における「トレンド転換(CHoCH)」を絶対的根拠とし、第3波の伸びを狙います。
【メインシナリオ:押し目買い (Long)】
- 狙い: 1時間足で確定した上昇トレンド(CHoCH確認済み)に従い、レジサポ転換ラインへのリテスト(一時的な下落)を拾います。 昨日のブレイクポイントである 0.8775 ~ 0.8780 ゾーンが、今度は「床」として機能することを確認してからのエントリーです。
- エントリーゾーン:0.8775 ~ 0.8782
- これまでの「戻り高値」だった価格帯です。ここへの引きつけが必須です。
- 損切り (SL):0.8763
- 根拠: ラスト押し安値(0.8765)およびトレンドライン理論値のわずかに下。ここを割ると上昇シナリオ(第3波)が否定されます。
- 利確 (TP):0.8805
- 根拠: 直近高値0.8795を超えた先にある、0.8800ラウンドナンバー付近の流動性溜まり(Buy Stops)をターゲットにします。
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 価格が 0.8775 ~ 0.8782 のゾーンまでゆっくりと下落(調整)。
- 5分足で、長い下ヒゲを伴う ピンバー や、陰線を陽線が包み込む 包み足(Bullish Engulfing) が出現。
- その直後に、直前の5分足高値をブレイクした瞬間をエントリーとします。
- 注意: ゾーンにタッチしたからといって即エントリー(指値)は危険です。必ず「止まった」ことをローソク足の形状で確認してください。
まとめ
- 全体: 昨日のSLヒットにより、市場構造は明確に「強気」へ転換しました。これに逆らわず、素直に買い場を探すのがプロの対応です。
- 注意点: 0.8795の高値を更新できずに ダブルトップ を形成して下落する場合、再びレンジ入りの恐れがあります。その場合は早めの撤退も視野に入れてください。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
