昨日のトレード結果検証
前回の戦略: ADP雇用統計を控え、押し目(1.1605 – 1.1615)からの第5波狙いロング。
結果: 【 ノートレード(機会損失) 】
- 詳細振り返り:
- シナリオの正誤: 「上昇トレンド継続(第5波)」という方向感と、「ADPなど指標発表によるドル売り加速」というファンダメンタルズ予測は完全に的中しました。
- 反省点: 昨日は市場オープン直後(09:00 JST)から 1.1628 付近で推移し、指定したエントリーゾーン(1.1605-15)まで価格が落ちてきませんでした。
- Pythonによるスイング分析でも、昨日の安値は 1.1628(JST始値付近)であり、指値に届かず上昇。
- 教訓: 強いトレンド(特に第3波・第5波の強いモメンタム中)では、深い押し目を待ちすぎると置いていかれる典型例です。「Pivot Pointへのリテスト」だけでなく、1時間足のBOS(Break of Structure)確定後の浅い押し目や、5分足での短期フラッグブレイクもエントリー根拠に加えるべき局面でした。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場センチメント)
- ADP雇用統計(昨日発表): 結果は予想を下回る 弱い数値 となり、市場では「来週のFOMCでの利下げ観測」がさらに強まりました。これが昨日のドル全面安・ユーロ急騰の主因です。
- 本日の注目材料:
- 米 新規失業保険申請件数(22:30 JST): 明日のNFP(雇用統計)の前哨戦として、労働市場の軟化が確認されればさらなるドル売りの燃料となります。
- ISM非製造業景況指数: サービス業の動向も重要ですが、現在は「雇用」への感度が極めて高いため、失業保険の結果次第でボラティリティが高まるでしょう。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:上昇トレンド (Up Trend)
- 高値(HH): 1.1670 (昨日更新)
- 安値(HL): 1.1590 (強固なサポート)
- 4時間足レベルで明確な高値更新が続いており、ダウ理論的に「買い」以外の選択肢はありません。
- 重要スイング & ライン:
- ラスト押し安値: 1.1591(ここを割るまでは目線は絶対固定)
- レジスタンス突破: かつての強敵であった 1.1650 の壁を昨日明確にブレイクしました。この水準は今、強力なサポート(ロールリバーサル) へと変化しています。
- エリオット波動の現在地:推進第3波の延長(Extension) または 第5波の開始
- 昨日の上昇により、波動はさらに伸長しました。現在は 1.1650 を超え、次のメジャーターゲットである 1.1700 – 1.1728(直近メジャースイングハイ)を目指すフェーズに入っています。
- トレンドライン理論値:
- Pythonによる線形回帰トレンドラインは、現在価格よりもやや下(1.1630付近)を走っており、価格は「過熱感はあるが、トレンドチャネルの上限を走っている」状態を示唆しています。
相場観のストーリー: > 4時間足という大きな船は、ADPという追い風を受けて 1.1650 の防波堤を突破し、外洋(1.1700)へ向かっています。1時間足では、急騰後の調整(横ばい、またはフラッグ形成)が起きてもおかしくない時間帯ですが、1.1650 を足場にできるかが今日の勝負です。ここを守る限り、上昇圧力は継続します。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:
- 現在、1.1670 – 1.1680 付近で高値圏での揉み合い(レンジ形成)となっています。
- 1.1650 付近には、昨日のブレイク起点となった「注文の集中(Order Block)」が存在します。
- チャートパターン:
- 強気フラッグ(Bull Flag) または ペナント を形成中。エネルギーを溜めている形状です。
- プライスアクション:
- 下ヒゲをつけて高値を維持する動きが見られれば、買い圧力が強い証拠です。逆に、1.1650を実体で割り込むと、1.1630付近(トレンドライン)までの調整下落が視野に入ります。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
NFP(明日)を控え、積極的なポジション構築は難しいものの、ファンダメンタルズ(弱い雇用)とテクニカル(ブレイクアウト)が一致しているため、「押し目買い」 一択で臨みます。
【メインシナリオ:Long (Breakout Retest)】
- 狙い: 1.1650(旧レジスタンス→新サポート)へのリテスト確認後の反発、または現在のフラッグ上限ブレイク狙い。
- エントリーゾーン:1.1645 ~ 1.1655
- 昨日のブレイク水準かつ、心理的節目の 1.1650 を背にします。
- 損切り (SL):1.1620
- 根拠: 昨日の上昇起点の直下であり、ここを割ると短期トレンド転換(4H調整入り)の可能性が高まるため。
- 利確 (TP):
- TP1: 1.1700(ラウンドナンバー)
- TP2: 1.1725(週足レベルの抵抗帯・スイングハイ)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 価格が 1.1650 付近まで下落した際、5分足で「包み足(Bullish Engulfing)」や「下ヒゲピンバー」が出現したらエントリー。
- または、現在の揉み合い高値 1.1680 を大陽線で明確にブレイクし、その後の「小さな押し目(リターンムーブ)」でエントリー。
まとめ
- 全体感: ADP結果を受けたドル安・ユーロ高トレンドが継続中。1.1650のブレイクが成功したことで、次は1.1700台が視野に入っています。
- 注意点: 明日がNFP(雇用統計)本番であるため、NY時間午後はポジション調整の動き(手仕舞いによる急な下落など)が出る可能性があります。深追いは禁物です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
