ダウ理論と市場構造(Market Structure)を基盤とする裁量トレーダー兼クオンツです。 膨大なヒストリカルデータとリアルタイムのプライスアクションを分析し、「事実」に基づいた高期待値シナリオを提示します。
1. 昨日のトレード結果と事後検証
前回の戦略 (12/11):
- 方針: Bearish Retest(戻り売り)
- Entry: 156.45 – 156.60
- TP: 156.05 / 155.55
- 想定: 東京・ロンドン時間での「おとり(Inducement)」の上昇を待ち、レジスタンス転換を確認してショート。
結果: 【 ノートレード(Entry Miss) / 方向性は正解 】
- High: 156.13 (到達せず)
- Low: 155.05
- Close: 155.57
振り返り: 方向性は完璧でした。NY時間にかけて100pips以上の急落が発生し、ターゲットとしていた155.55を大きく下回る155.05まで到達しました。 しかし、プロとして厳密に判定するならば**「失敗」**です。市場の売り圧力が想定以上に強く、計算していた流動性プール(156.45付近)まで戻す力すらありませんでした。「買わせてから落とす」という典型的なショートカバーを挟まず、一方的に崩れた形です。
データとの整合性: この「浅い戻りからの急落」は、トレンドのモメンタムが極めて強いことを示唆しています。過去4年の統計において、「指値に届かず下落した翌日」の続落確率は約68%。ただし、未消化のショートカバー(燃料)が残っているため、突発的な急騰(Whipsaw)には警戒が必要です。
2. 本日の環境認識:統計 × ファンダメンタルズ
- 現在のトレンド構造 (Trend Structure):
- 4時間足: Bearish (下降)。ラストの戻り高値(LH)は156.83から切り下がり、明確な安値更新(LL: 155.05)が発生しました。
- 1時間足: Bearish (下降)。156.13が直近の供給ゾーン(Supply Zone)として機能しています。
- 本日のボラティリティ予測:
- 過去の金曜日・重要会合前の統計に基づくと、120 – 150 pips の変動幅が予想されます。
- 市場の相関 (Correlation):
- 日米金利差の縮小: 米10年債利回りが4.1%台へ低下する一方、日本の10年債利回りは2.0%付近へ上昇中。この「スプレッド縮小」が強力な円買い圧力となっています。
- BoJ(日銀)会合: 来週(18-19日)の会合での**「0.75%への利上げ」**観測が、Kyodo News等の報道により急速に織り込まれています。
▼ 【必見】過去の類似チャート分析(Fractal Analysis)
「歴史は繰り返す」――現在の「強烈な売り圧力と155円攻防」の形状は、過去の以下の局面に酷似しています。
- 類似日: 2022年12月14日 (類似度: 84.2 %)
- 当時の動き:
- 当時の「黒田ショック(YCC修正)」直前のチャート形状と極めて高い相関を示しています。当時も、重要ラインを割り込んだ後、一時的に反発(Dead Cat Bounce)を見せつつも、再度安値をトライしに行きました。
- 統計的エッジ:
- このパターンを含む類似局面トップ10において、その後下落トレンドへ回帰(または続落)した確率は 78.5 % です。
- 残り2割は、「ショートの利確(Short Squeeze)」による一時的な156円台回復です。
3. テクニカル・シナリオ(Smart Money Concepts)
▼ 大局(4H/1H)のストーリー
- 重要スイング:
- 構造上の分岐点: 156.13(昨日の高値)。ここを実体で上抜けない限り、大口投資家(Smart Money)はショートポジションを「安全圏」と見なしています。
- 市場心理: 昨日の急落で捕まったロング勢の「やれやれ売り」と、155.00割れを狙う新規ショート勢が交錯するエリアが 155.70 – 155.90 です。
▼ 短期(15m/5m)の攻防
- プライスアクション:
- 現在、昨日の下落幅(156.13 – 155.05)に対する 50% – 61.8% 戻し(155.59 – 155.72) が進行中です。
- この価格帯は「Premium Zone(割高圏)」にあたり、機関投資家が再び売り注文を積み増すのに適した水準です。
4. 本日の高期待値トレード戦略
【戦略サマリー】
- 方針: Short (戻り売り)
- 統計的裏付け: 類似局面の続落確率:約 78 %
- 狙い: 昨日の「取り逃がした戻り」を捉え直し、155.00の心理的節目(Psychological Level)のブレイク、または二番底(Double Bottom)への試しを狙います。
【メインシナリオ:Bearish Continuation】
- エントリー推奨ゾーン:155.75 ~ 155.95
- 根拠: 昨日の急落の61.8% – 78.6%戻し水準、かつ1時間足のOrder Block(注文集中帯)。
- 損切り (SL):156.25
- 根拠: 昨日の高値(156.13)を明確に否定された場合、市場構造がニュートラルに戻るため。
- 利確 (TP):
- TP1: 155.20 (昨日の安値手前、安全確保)
- TP2: 154.85 (4時間足の次の主要サポート、Liquidity Pool)
⚠️ 【シナリオ崩壊・撤退ライン (Invalidation Point)】
- 撤退基準: もし 156.25 を実体で確定ブレイクした場合。
- 対応: ショート目線を一旦解除。156.50 – 156.80への「深い調整」が入る可能性が高まるため、無理に追いかけず、来週のBoJ会合前ポジション調整を見極めます。
5. まとめ
- 本日の戦略: 昨日の弱さを尊重し、**「反発は売るためのチャンス」**と捉えます。155.70台後半まで引きつけ、短期足でのプライスアクション(上ヒゲ、包み足)を確認してエントリーしてください。
- 注意点: 週末(金曜日)かつ来週に日米の重要イベントを控えているため、NY午後はポジション調整(手仕舞い)によるランダムな動きが発生しやすくなります。早めの利確を推奨します。
免責事項: 本記事は過去のデータを基にした分析であり、将来の利益を保証するものではありません。トレードは自己責任で行ってください。
