【2025/11/18】GBPAUD 相場分析|下降トレンド(調整中)とエリオット波動のシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: 4時間足の下降トレンド(エリオット第4波調整)の戻り売りをメインシナリオとし、エントリーゾーン 2.0160 ~ 2.0180、SL 2.0200、TP 2.0080 でショートを狙う。

結果: 【 ノートレード (エントリーゾーン未到達) 】

昨日の戦略では、メインシナリオとしてショート(戻り売り)を計画しましたが、Pythonによるバックテストの結果、5分足データでは指定したエントリーゾーンである 2.0160 ~ 2.0180 に価格が到達することなく、トレードは成立しませんでした。

これは、日足・4時間足レベルの下降トレンド(LL/LH)が優勢であるにも関わらず、直近の価格が4時間足のラスト戻り高値 (2.02999) を遥か下回る水準でレンジ的な動きに終始し、売り圧力の明確な再開が見送られたことを示唆します。

ダウ理論からの考察

昨日の終値(11/17 23:00 JST付近)は 2.02010 付近であり、前回の安値 2.00977 からの安値切り上げ(HLの可能性)の動きが発生していました。ショート戦略自体は、大局の ラスト戻り高値 2.02999 を背にした合理的なものでしたが、短期足で 「直近高値(2.02310)」 をブレイクする強さが見られ、我々が設定した中間値(Pivot: 2.01972)付近での攻防が弱く、価格がエントリーゾーンまで押し目を作ることなく上昇してしまったため、目線切り替えを急ぐべき局面でした。

もしエントリーが成立していた場合、SL 2.02004時間足の中間値(2.01972) のすぐ外側に設定されており、このラインを明確に上抜けた場合は短期的な目線が上(レンジ上限試し)に切り替わるサインとなるため、損切り水準としては適切でした。しかし、そもそもエントリー機会がなかったため、目線が固定されすぎていた可能性を反省点とします。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)

  • 重要指標: 2025年11月18日、特にポンド(GBP)や豪ドル(AUD)に関わる注目度の高い経済指標の発表予定は、主要なカレンダー上では見当たりません。アジア時間・欧州時間序盤は、前週の重要イベント(例: 中央銀行の要人発言、雇用統計など)のフォローアップや、金利差に基づくキャリートレードの動向が主導する可能性が高いです。
  • 影響: 大きな指標がないため、ボラティリティは抑制される可能性があります。しかし、ポンド豪ドルのようなクロス通貨は、どちらかの国の指標がサプライズとなった場合や、リスクセンチメントの変化に強く反応しやすいため、突発的なニュースフローには引き続き注意が必要です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定: 下降トレンド継続中 (LL/LH 更新) の 調整局面。直近は安値を切り上げる動きが見られる。
  • 重要スイング:
    • Major Swing High: 2.02999 (11/13 19:00), 2.02310 (11/17 11:00)
    • Major Swing Low: 2.00944 (11/14 07:00), 2.00977 (11/17 19:00)
  • ラスト押し安値 / 戻り高値: N/A / 2.02999 (ラスト戻り高値)
  • トレンドライン理論値: 4時間足の上昇トレンドライン理論値は現在付近 2.01257 に位置しており、直近安値はこのラインのすぐ上(2.00977)で反発しているため、依然としてレンジ下限付近での攻防が意識されます。
  • エリオット波動の現在地: 大局は下降推進波の第3波完了後、現在第4波(調整波)のレンジに突入している可能性が高いです。ラスト戻り高値 2.02999 を超えない限り、第5波の下落が残っているという認識を維持します。
  • 流動性ゾーン:
    • Buy Stops: 直近高値 2.02310 の上に買い方のストップが溜まっていると考えられ、ゾーンは 2.02310 ~ 2.02521
    • Sell Stops: 直近安値 2.00977 の下に売り方のストップが溜まっており、ゾーンは 2.00766 ~ 2.00977

4時間足チャート

【4Hと1Hの流れの物語】 4時間足では、ラスト戻り高値 2.02999 を起点とする下降トレンドの範疇で動いており、Major Swing Low 2.00944 をつけた後に**安値切り上げ(2.00977)を形成し、現在は明確な方向感を見失ったレンジ(第4波調整)**の状況です。

1時間足もまた**Range (揉み合い)**と判定されており、直近の高値 2.02232 と安値 2.01041 の間で推移しています。これは、4時間足レベルのレンジの中央付近で、短期トレーダーの売りと買いが激しくぶつかり合っている状態を示します。特に、**4時間足の中間値(Pivot: 2.01972)**付近がレジスタンスとして意識され、一時的に上抜けてもすぐに売りに押される展開が続いています。

短期的にレンジをブレイクするエネルギーは、Buy Stopsが溜まる 2.02310 の上をターゲットとするか、Sell Stopsが溜まる 2.00977 の下をターゲットとすることで生まれる可能性が高く、現在はエネルギーを貯めている段階と解釈できます。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造: 15分足では、直近安値 2.01236(11/17 21:30 JST付近)を割り込むことなく、直近高値 2.02232(11/17 23:30 JST付近)を付けた後、やや価格を切り下げていますが、明確なCHoCH (Change of Character) は発生していません。短期的な目線はレンジ上限付近からの押し戻しを試す動きです。
  • チャートパターン: 15分足を見ると、2.02232 をネックラインとするダブルトップを形成しつつあるようにも見えます。このダブルトップのネックラインを明確に割ると、短期的に下落の勢いが増す可能性があります。
  • プライスアクション: 直近の高値圏 2.02200~2.02300 では、上ヒゲを連発する陽線や、実体の短いローソク足が目立ちます。これは、高値更新を試みる買い方の力と、レンジ上限からの戻り売りを狙う売り方の力が拮抗し、上値の重さを示唆しています。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

【メインシナリオ:ロング(短期レンジ上限ブレイクを狙う)】

現在の価格がレンジの中央付近にあり、直近の安値が切り上がっていること(HL)から、短期的な目線はレンジ上限試しロングに優位性があると判断します。これは4時間足下降トレンド中の調整波(第4波)における一時的な上昇を狙う、短期的な戦略です。

  • 狙い: 1時間足のレンジ上限(2.02232)をブレイクし、**4時間足の流動性ゾーン(Buy Stops: 2.02310~2.02521)**を狙う。
  • エントリーゾーン: 2.0210 ~ 2.0230 (1時間足直近高値 2.02232 付近のブレイクアウト)
  • 損切り (SL): 2.0160(15分足での直近の強い押し目を作ったポイント 2.01750 の少し外側。この水準を割ると短期のレンジ下限試しに移行すると判断)
  • 利確 (TP): 2.0250(4時間足 Buy Stops ゾーンの上限付近。ストップ狩りによる急騰後の反落に注意し、安全圏で利確)

【オルタナティブシナリオ:ショート(レンジ下限試し)】

  • 狙い: 短期的に価格が 4時間足中間値(2.01972) を明確に割り込み、レンジ下限である 2.00977 を再び試しに行く動き。
  • エントリーゾーン: 2.0190 ~ 2.0200(中間値 2.01972 のレジスタンス化を確認後)
  • 損切り (SL): 2.0225(1時間足直近高値 2.02232 のすぐ外側)
  • 利確 (TP): 2.0110(Major Swing Low 2.00977 の手前、またはサイコロジカルライン 2.0100 付近)

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  • メインシナリオ(ロング)の場合:
    1. エントリーゾーン(2.0210 ~ 2.0230)への価格到達後、**5分足で直近の戻り高値(LH)を実体で上抜ける動き(BOS)**を確認。
    2. その後の同水準(ネックライン)へのリテストが入った後の**反発(ピンバー、または包み足)**を確認してエントリー。

まとめ

本日のGBPAUDは、4時間足下降トレンド(LL/LH)における第4波調整レンジの中央付近で推移しており、明確な大局の方向性を見極めるのは難しい局面です。短期的な価格の動きは、1時間足の高値 2.02232 と安値 2.01041 のレンジに支配されています。

  • メインシナリオは、直近の安値切り上げを根拠としたレンジ上限ブレイクを狙うロングです。
  • 注意すべき時間帯・要因: 本日は重要指標がないため、欧州時間以降の突発的なニュースフローや、Buy Stops(2.02310~) または Sell Stops(2.00977~) の流動性ゾーンへのアタックによるストップ狩りに警戒が必要です。価格がこれらのゾーンに到達した後の**プライスアクション(ヒゲ、包み足)**を最重要視します。

免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。