昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 4時間足の下降トレンド(第5波継続)を最優先し、短期レンジ(2.02276 – 2.01794)の下限ブレイク(2.01850 ~ 2.01700)を狙ったショート。損切り(SL)は2.02350、利確(TP)は2.01200。
結果: 【 負け(損切り)】
価格は2025/11/19 14:40 (JST)頃にショートのエントリーゾーン(2.01700〜2.01850)に到達した後、反発し、**2025/11/19 16:35 (JST)には損切り水準 (SL: 2.02350)**に到達し、トレードは終了となりました。
この結果は、**「トレンドを背にした戦略であったにもかかわらず、短期足での構造転換を軽視したこと」**が敗因です。
11/19のGBPAUDは、下降トレンド中のラスト戻り高値 (LH: 2.03428)からの下げを狙う局面でした。しかし、短期足では、ショートエントリーゾーン到達後、明確な安値更新(LL)を確認することなく反転し、直近の高値群を次々と更新する動き(短期でのCHoCH)が発生しました。損切り水準の2.02350は直近レンジ高値の外側に設定されていましたが、この水準を上抜けた時点で、短期の目線は明確に上に切り替わっており、下降トレンドの推進力は一時的に失われたと判断すべきでした。下降トレンド継続を信じるあまり、短期的な逆張りの動き(調整の戻り)に捕まってしまった典型的な例です。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)
- 重要材料: オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利は、直近で3.60%に据え置かれています(11月4日会合)。しかし、豪州のインフレ率が目標上限(2~3%)を上回る状況が続いており、RBAにとっての追加利下げのハードルは一層高まっています。
- 影響: 豪ドル(AUD)は、RBAの利下げ観測後退により、対米ドル・対円では比較的堅調に推移する可能性が指摘されています。GBPAUDにおいては、ポンド(GBP)側の材料がない場合、この豪ドルの堅調さがGBPAUDの上値を重くする、すなわち下降圧力として働く可能性に注意が必要です。本日は特に目立った高ボラティリティの指標発表はありませんが、上記RBAを巡る思惑は継続的なテーマとなります。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定: 下降トレンド継続中 – 高値切り下げ(LH)と安値更新(LL)の並びが継続しています。
- 重要スイング:
- 直近Major Swing High: 2.03428
- 直近Major Swing Low: 2.01567
- ラスト押し安値 / 戻り高値: N/A / 2.03428(下降トレンド中のため、ラスト戻り高値がトレンド継続の鍵)
- トレンドライン理論値: 現在付近は 2.02470 に位置
- エリオット波動の現在地: 下降第5波の終焉または調整局面。第3波から4波への調整を経て、直近の安値2.01567を試しに行く動きは第5波と捉えられますが、ここからの価格帯では、トレンドの勢いが鈍化し、**第5波完了後の調整波(A波)**に入る可能性が高まっています。
- 流動性ゾーン:
- 上: 直近高値2.03428の少し上 (2.03478 ~ 2.03678) にBuy Stopsが溜まりやすい
- 下: 直近安値2.01567の少し下 (2.01317 ~ 2.01517) にSell Stopsが溜まりやすい
4時間足で見ると、下降トレンドは依然として継続しており、ラスト戻り高値 2.03428を明確に超えない限り、目線はショート固定です。
しかし、直近の価格は中間値 (Pivot) 2.02490付近で揉み合っており、下降トレンドライン理論値 2.02470を一時的に下回るも、すぐに反発しています。これは、大局の下降に対する抵抗、すなわち調整の動きが発生していることを示唆しています。
1時間足では、直近の安値2.01567を試す動きから反発し、直近の高値群を上抜ける中期的なCHoCH(Change of Character)が発生しています。これは、4時間足の下降第5波の終焉またはエリオット波動の調整A波(大きな戻り)の初期段階にある可能性を示しており、下降トレンドではあるものの、短期的なロング勢力も無視できない状況です。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造: 1時間足、15分足レベルでは、直近安値からの反発により短期的なCHoCHが発生し、上昇の構造(HH/HL)に切り替わっています。価格は現在、Major Swing HighとLowの中間価格帯である2.02490付近で停滞しており、ここが短期的な攻防の焦点です。
- チャートパターン: 15分足で見ると、安値2.01567をネックラインとした**逆三尊(Inverse Head and Shoulders)**のような形状の右肩形成途上とも見えます。
- プライスアクション: 直近では、中間価格帯2.02490を上抜けるために上ヒゲを連続させながら試すも、実体で明確に超えられていない状況です。これは、短期のロング勢力が一度利食いを行っているか、大口のショート勢力がこの水準で戻りを売っているかのどちらかを示しており、上値の重さを感じさせます。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
大局:下降トレンド継続(LH: 2.03428が防衛ライン) 中期:調整A波の可能性(短期上昇構造への転換)
この状況を踏まえ、大局のトレンド(ショート)を最終的に狙いつつも、短期的な調整の勢い(ロング)を一旦許容する、レンジ内の戻り売りをメインシナリオとします。
【メインシナリオ:ショート(調整波完了後の再下降)】
- 狙い: 4時間足の下降トレンド継続を最優先し、短期的な調整の上昇がラスト戻り高値 2.03428の手前、または意識される水平線で勢いを失い反転するポイントを狙います。ターゲットは再度流動性ゾーンの下限です。
- エントリーゾーン:2.02900 ~ 2.03100
- (理由: 直近の高値群をクリアし、ラスト戻り高値への試行前に、大口のショート勢が集中しやすい水準。)
- 損切り (SL): 2.03500(ラスト戻り高値 2.03428 の外側に設定。ここを明確に超えるとダウ理論上の目線が完全に崩壊するため)
- 利確 (TP): 2.01800(直近の押し安値2.01567の少し上。次のMajor Swing Lowまで粘らず、短期の安値更新で一旦利確)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
メインシナリオ(ショート)の場合: エントリーゾーン(2.02900 ~ 2.03100)に到達した後、5分足でそれまで形成していた上昇の押し安値(HL)を実体で明確に割り込む動き(CHoCHまたはBOS)を確認。陽線→陰線の包み足などの明確なプライスアクションをトリガーとしてエントリー。
まとめ
- 本日の相場全体のまとめ: GBPAUDは4時間足で下降トレンドを継続していますが、短期足では大きな戻り(調整A波の可能性)が発生しており、中間価格帯2.02490での攻防が続いています。大局のラスト戻り高値 2.03428を背にした戻り売りを狙うのが最も優位性のある戦略です。
- 注意すべき時間帯・指標・ボラティリティ要因: 本日具体的な高ボラティリティ指標はありませんが、豪ドル側の利下げ観測後退というファンダメンタルズが上値を抑える圧力として機能し続ける可能性に注意が必要です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
