昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 上昇トレンド(4H/1H)に基づくラスト押し安値1.0607とトレンドラインが合流する1.0600 ~ 1.0610のゾーンでの押し目買い。損切り(SL)は1.0585、利確(TP)は1.0650/1.0660。
結果: 【 勝ち(利確) 】
前日のトレード戦略は、結果的に**「勝ち」となりました。
11月26日 14:20の足でエントリーゾーン(1.0600 ~ 1.0610)に到達し、その後11月27日 02:40の足で最高値1.06610をつけ、設定していた利確目標1.0650 / 1.0660**の両方に到達しました。
この結果は、**「ダウ理論」**に忠実に基づいた判断の優位性を示しています。
- 市場構造の維持: 価格は1時間足のラスト押し安値1.0607を一度も割ることなく反発し、4時間足のラスト押し安値1.0583も完全に守られました。この事実は、上位足の上昇トレンドが継続していることを明確に示しており、トレンドフォロー(押し目買い)戦略の根拠として絶対的なものでした。
- エントリーの精度: エントリーゾーンは1時間足の押し安値付近に設定されており、価格はゾーン下限に近い1.06071で反発。この安値が新たなHigher Low(HL)を形成し、再度高値更新(BOS)へと繋がったことで、高精度の押し目買いとなりました。
- 反省点: 短期足(5分足)での**CHoCH(市場構造の転換)を確認するトリガーを設定していましたが、もしこのトリガーを厳密に待っていた場合、利確到達までに時間がかかったか、あるいはエントリー機会を逃していた可能性もあります。しかし、今回は上位足のトレンドが非常に強かったため、ゾーンへの到達とその後のプライスアクション(下ヒゲを伴う反発)**を重視して早期エントリーすることが有効な結果となりました。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)
- 米国 感謝祭の祝日: 11月27日は米国の**感謝祭(サンクスギビング)**で、米国市場は休場となります。
- 影響: 米国市場が休場となるため、ポンド/スイスフランを含むクロス円・ドルストレート全体で流動性が低下し、値動きが鈍化する傾向があります。ただし、流動性低下時には、予期せぬ突発的なニュースや指標で急激な値動き(フラッシュクラッシュなど)が発生するリスクもあるため、注意が必要です。
- 欧州指標: 19:00頃にユーロ圏消費者信頼感指数などの発表がありますが、GBP/CHFへの直接的な影響は限定的と考えられます。
結論として、本日はファンダメンタルズよりも、市場構造とライン分析に基づいた静かなトレードを優先するべき日であり、流動性低下による突発的な値動きに備え、損切り幅はいつもより少し広めに設定するか、ロットを下げるなどの対応が求められます。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


| 項目 | 4時間足(大局) | 1時間足(中期) |
| ダウ理論トレンド判定 | 上昇トレンド継続中 (HH/HL更新) | 上昇トレンド内の高値圏レンジ |
| 重要スイング | High: 1.06610 (11/27) / Low: 1.05830 (11/25) | High: 1.06610 (11/27) / Low: 1.06070 (11/26) |
| ラスト押し安値 / 戻り高値 | 1.0583 / 1.0661 | 1.0607 / 1.0661 |
| トレンドライン理論値 | 現在付近は 1.0620 付近に位置(上昇トレンドライン) | N/A |
| エリオット波動の現在地 | 第5波の最終局面にある可能性 | N/A |
| 流動性ゾーン | **上 (1.06700 ~ 1.06800)**にBuy Stopsが集中 | **下 (1.06000 ~ 1.05900)**にSell Stopsが集中 |
(4Hと1Hの流れの物語)
4時間足は、ラスト押し安値1.0583を断固として守りながら、直近で高値を1.06610まで更新しており、上昇トレンドが明確に継続しています(BOS – Break of Structure)。この動きは、大きなトレンドにおけるエリオット波動の第5波の最終局面にある可能性を示唆しています。第5波は勢いが弱まりやすく、ダマシの動きも増えるため、過度な深追いは禁物です。
一方で、1時間足を見ると、直近高値1.06610とラスト押し安値1.06070の間で価格が停滞しており、高値圏でのレンジ(調整)を形成している状態です。現在価格は、1時間足の直近高値と押し安値の中間値(Pivot Zone)1.0634付近に位置しており、この中間値が短期的なサポート・レジスタンスとして攻防の的になりやすい水準です。
4時間足の上昇トレンドライン理論値1.0620は、1時間足の押し安値1.0607のやや上に位置しており、このゾーンが強固なサポートエリアとして意識されています。トレンド継続を狙うなら、この1.0607〜1.0620のゾーンへの押し目買いが最優先となります。流動性は直近高値1.0661のさらに上、1.06700 ~ 1.06800に溜まっているため、そこを次のターゲットと見なします。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造: 15分足では、高値1.06610を形成した後、安値を切り下げて下降のCHoCH(Change of Character)を発生させ、現在は安値圏でのレンジに移行しています。直近の小さな戻り高値は1.06415付近(11/27 03:15頃)にあります。
- チャートパターン: 15分足レベルで、高値圏でのダブルトップのような形状を完成させる可能性がありますが、ネックライン(1.0630付近)を割るまでは断定できません。
- プライスアクション: 直近の価格は中間値1.0634付近でもみ合っており、明確な方向感がありません。特に、NY市場休場時間帯(日本時間深夜〜早朝)の1.0640付近でのヒゲを伴う上値の重さが目立ちます。現在はレンジ下限1.0607への再テストに向かうのか、再度上値1.0661を試しに行くのかの分水嶺にいます。
短期の攻防イメージ:
15分足では、短期の売り圧力が優勢となり、直近の戻り高値1.06415を上抜けられずにいます。しかし、1時間足の押し安値1.0607が非常に強固なサポートとして機能すると予想されるため、このサポートラインへの再タッチ後の反発を狙うのが最も優位性が高いと考えられます。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
本日の戦略は、**「ダウ理論の最優先」**に基づき、上位足の上昇トレンドへの順張り(押し目買い)をメインシナリオとします。ただし、第5波の可能性があるため、利確目標は控えめに設定します。
【メインシナリオ:ロング(押し目買い)】
- 狙い: 4時間足の上昇トレンド継続を根拠に、1時間足のラスト押し安値1.0607と4時間足のトレンドライン理論値1.0620が合流する高信頼度サポートゾーンでの反発を狙います。このゾーンは下方向にSell Stops(損切り)が溜まり始めるエリアの手前であり、効率的な押し目となりやすいです。
- エントリーゾーン: 1.0605 ~ 1.0615(1時間足押し安値1.0607を含むゾーン)
- 損切り (SL): 1.0595(1時間足の押し安値1.0607を実体で割ったことを確認できる位置、かつ4時間足のラスト押し安値1.0583の手前に設定)
- 利確 (TP): 1.0655(直近高値1.0661の手前、次の流動性ゾーン1.06700を狙う前の安全圏)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
エントリーゾーン1.0605 ~ 1.0615への到達後、以下の市場構造の転換を待ってエントリーします。
- ゾーン内で下ヒゲを伴う強い反発(プライスアクション)を確認。
- 5分足で、ゾーン内で形成された直近の小さな戻り高値(例:1.0620付近)を実体で明確に上抜け(短期のCHoCH)、目線の転換を確認する。
- 上抜け後のリテストが入ったタイミングで、再度強い陽線(包み足など)が出たことを確認してエントリー。
【サブシナリオ:短期ショート(レンジ下限割れ)】
- 狙い: 4時間足の押し安値1.0583を割る動きは狙いませんが、短期レンジ下限の1.0607を一時的に下抜けた際のSell Stops狩りの動きに乗じる、非常に短期的なショートも検討します。ただし、上位足トレンドに逆らうため、ロットは最小限に抑えます。
まとめ
- 本日の相場全体のまとめ: GBP/CHFは4時間足で上昇トレンド継続中であり、ダウ理論上の目線はロング一択です。しかし、高値圏での調整(レンジ)に入っており、エリオット波動の第5波の終盤の可能性も考慮し、過度な期待はせず、丁寧な押し目買いを狙います。
- 注意すべき時間帯・指標・ボラティリティ要因: 本日は米国が感謝祭で休場のため、流動性低下による値動きの鈍化が予想されます。また、突発的な急変動リスクもあるため、エントリー時はスプレッドの拡大に注意し、SLは確実に設定することが重要です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
