【2025/12/05】(XAUUSD) 相場分析|NFP直前の「騙し」からのV字回復と、4200ドルの攻防

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • メインシナリオ: 4202-4208ゾーンでの押し目買い。TP: 4224 / 4240。SL: 4192。
  • サブシナリオ: 4195-4198へのストップ狩り(Liquidity Sweep)後の一時的下落からのV字。

結果: 【 負け (SL Hit) 】

詳細振り返り: 昨日(12/4)の価格アクションは、市場の残酷さを象徴する動きとなりました。

  1. エントリー: 想定通りアジア・ロンドン時間に 4202-4205 ゾーンでサポートされ、一時反発の兆しを見せました。
  2. ストップ狩りの発生: しかし、18:00(1H足データ参照)にかけて売り圧力が加速。設定していたSL(4192)だけでなく、サブシナリオで想定していた4195付近も一気に貫通し、4183.57(Python解析による昨日の安値)まで急落しました。
  3. V字回復: 重要なのは「その後」です。4183で大量のSell Stops(売り手の損切り注文と新規ショート)を巻き込んだ後、価格は急激に反転。現在は 4210付近 まで全戻ししており、結果として4190以下のブレイクは「ダマシ(Fakeout)」となりました。

反省点: 市場構造(Market Structure)的には、4200という心理的節目を守ろうとするあまり、その直下に溜まる流動性(Liquidity)の深さを甘く見ていました。「NFP週の木曜日はボラティリティが高まりやすい」というアノマリー通り、深い調整が入った形です。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場センチメント)

  • 本日の最重要イベント: 米国雇用統計(NFP)
    • 本日は12月の第一金曜日(12/5)であり、日本時間22:30に 米雇用統計(Non-Farm Payrolls) の発表が控えています。
    • 市場予想では、失業率は4.4%前後、雇用者数は前回からの回復が見込まれていますが、ADP雇用統計の結果が弱かったことなどから「景気減速懸念」も燻っています。
  • 価格への影響:
    • 現在は 4200ドル を挟んだ神経質な展開です。
    • 多くの市場参加者がNFP前のポジション調整を行っており、日中はレンジ、発表直後に大きなボラティリティが発生する「嵐の前の静けさ」となる可能性が高いです。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:上昇トレンド継続(疑義あり→再開)
    • 昨日の下落(4183)は、直近のサポートを脅かしましたが、4時間足レベルの「ラスト押し安値(Major Swing Low)」を明確に実体で割り込むには至りませんでした(ヒゲでのオーバーシュートと判断)。
    • 現在、価格が再び 4200 の節目を上抜けたことで、構造的には「上昇トレンドへの回帰」を示唆しています。
  • 重要スイング(Python解析値):
    • Major Swing High: 4230付近(直近の高値ターゲット)
    • Major Swing Low: 4183.57(昨日の安値・新たな強力なサポート)
  • トレンドライン理論値:
    • 4183の安値と、それ以前の安値を結んだ上昇トレンドラインを引くと、現在の理論値は 4200-4202 付近を通ります。このラインが本日再びサポートとして機能するかが焦点です。
  • エリオット波動の現在地:
    • 現在は、大きな上昇推進波の中の「第4波(調整)」が、昨日の急落で完了し、新たな「第5波(上昇)」または「B波(調整戻し)」が始まっている可能性があります。ターゲットは4230、その先は4250です。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 上: 4225-4230(ここにはショート勢のストップロスが大量に溜まっています)
    • 下: 4183(昨日の安値)。ここを割るとトレンド転換が決定的になります。

▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:Bullish (CHoCH発生済み)
    • 昨日の安値(4183)からの上昇過程で、戻り高値を次々と更新し、Character Change (CHoCH) が発生しています。
    • 現在は 4205-4208 のゾーンで「レジスタンス → サポート転換(Role Reversal)」を確認するフェーズです。
  • チャートパターン:
    • 1時間足レベルで V字回復(V-Shape Recovery) を形成。これは強い買い圧力の証拠です。
  • プライスアクション:
    • 4200付近での下ヒゲ連発に注目。売り叩かれてもすぐに買い戻される動きが続いています。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

NFP当日であるため、22:30までの「期待上げ」または「レンジ内での逆張り」 に徹します。発表時のギャンブルトレードは行いません。

【メインシナリオ: 押し目買い (Bullish Reclaim)】

  • 狙い: 昨日の「ダマシ(4183への下落)」を根拠に、ショートカバー(踏み上げ)を狙います。4200-4205のサポートが機能する限り、上目線です。
  • エントリーゾーン:4202.00 ~ 4207.00
    • 現在価格(4210付近)から、昨日のサポートライン(4202)へのリテスト(押し目)を待ちます。
  • 損切り (SL):4195.00
    • 昨日の「ダマシ」の起点となった価格帯の下。ここを再度割るなら、NFPまで様子見(ノートレード)に切り替えます。
  • 利確 (TP):
    • TP1: 4224.00(レンジ上限・昨日の高値圏)
    • TP2: 4230.00(RoboForex等の予想ターゲット・流動性溜まり)

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  1. 価格が 4202-4207 まで落ちてきた際、5分足で「長い下ヒゲ」または「陽線の包み足」を確認。
  2. RSI(14)が30付近から反発するタイミング。
  3. 注意: 22:00以降は新規エントリー禁止。ポジションを持っている場合は、NFP発表前に必ず決済または建値ストップを置くこと。

まとめ

  • 全体感: 昨日の急落は「調整」および「ストップ狩り」の範囲内であり、4200台への復帰は買い意欲の強さを示しています。
  • 注意点: 本日は NFP(雇用統計) です。22:30の指標発表時はスプレッドが拡大し、上下に乱高下するため、その時間帯のポジション保有はリスクが極めて高いです。ロンドン時間(17:00-21:00)の値動きで利益を確保し、NY時間は観戦に徹するのが賢明です。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。