昨日のトレード結果検証
前回の戦略:
- 方針: 戻り売り (Short)
- 狙い: 180.760 レジスタンス裏タッチからの反落狙い。
- エントリー: 180.60 ~ 180.75
- 損切り (SL): 181.05
結果: 【 敗北 (Loss) 】
本戦略は 損切り (SL) 181.05 にヒット しました。
- 敗因の分析: 昨日は「日銀・植田総裁のタカ派発言(12/1)」による急落後、市場はそれを一時的な調整と捉え、V字回復(全戻し) の動きを見せました。 ダウ理論上、1時間足レベルで ラスト戻り高値 (181.00付近) を明確に実体で上抜けた時点で、「下降トレンドの終了」を認定し、ショート目線を即座に撤回すべき局面でした。 特に、180.75 エントリー後、5分足での「否定の形(陰線包み足)」が出現せず、安値を切り上げながら 181.00 をブレイクアウトしたため、市場構造(Market Structure)は「強気(Bullish)」へ転換 しています。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場分析)
- 日銀・植田総裁のタカ派発言(12/1)の影響一巡: 今週初め、植田総裁が「利上げの是非を検討する」と発言したことで一時的に円高が進みましたが、昨日のプライスアクションを見る限り、市場はこの材料をすでに織り込み、「それでも欧州通貨高(ユーロ高)が強い」 という判断を下しています。
- 12月の季節性(Seasonality): 例年、12月は欧米勢の決算や休暇前のポジション調整でボラティリティが高まる傾向にあります。特に月初は米雇用統計(NFP)を控え、思惑的な動きが出やすいですが、現在のチャートは「円売り・ユーロ買い」の圧力が勝っています。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:上昇トレンド (Uptrend)
- 4時間足: 直近の高値を更新し、安値も切り上げています (Higher High / Higher Low)。
- 1時間足: 昨日の上昇により、直近の戻り高値をブレイク (CHoCH: Change of Character) し、上昇トレンドへ回帰しました。
- 重要スイング (Python解析):
- Major Swing High: 181.25 (直近高値)
- Major Swing Low: 180.40 (昨日の押し安値)
- ラスト押し安値:180.56
- この価格を下回らない限り、目線は「上」固定です。
- トレンドライン理論値:
- 現在、上昇トレンドライン(安値結び)の理論値は 180.85 付近に位置しており、価格はこのラインの上で推移しています。
- エリオット波動の現在地:
- 推進第3波 (Wave 3) の進行中 と推測されます。
- 12/1の急落を「第2波(調整)」と捉えると、現在はそこから強力に伸びる第3波の中腹にあり、ターゲットは前回高値を超えた 181.50 ~ 182.00 を目指す展開です。
- 流動性ゾーン (Liquidity):
- 上: 181.30 付近にショート勢の損切り注文(Buy Stops)が溜まっています。ここを燃料にさらに加速する可能性があります。
- 下: 180.80 付近に短期ロング勢のストップが置かれています。
相場観: 4時間足の大局は、昨日の「全戻し」によって完全に強気に傾きました。1時間足で見ても、180.75(昨日のレジスタンス)が今度は「サポート(ロールリバーサル)」として機能する公算が高く、「下がったら買う」 というシンプルな順張り戦略が有効な局面です。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:BOS (Break of Structure) 発生中
- 15分足では、181.00 の心理的節目をブレイクした後、高値圏での保ち合い(フラッグ形成)を見せています。
- チャートパターン:
- 強気のフラッグ (Bull Flag): 181.10 ~ 181.20 のレンジでエネルギーを蓄積中。
- プライスアクション:
- 下落してもすぐに下ヒゲをつけて反発する動きが多発しており、181.00 近辺の買い意欲が非常に強い ことが確認できます。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
昨日の敗戦(ショート)を踏まえ、本日はダウ理論の転換に従い 「ロング(押し目買い)」 に戦略を切り替えます。
【メインシナリオ:押し目買い (Long)】
- 狙い: 上昇第3波の継続狙い。レジスタンスからサポートに転換した 180.90 – 181.00 ゾーン への「リテスト(Retest)」を待ち、反発を確認してエントリーします。
- エントリーゾーン:180.90 ~ 181.05
- 現在の高値圏 (181.20付近) での飛び乗りは避け、短期的な調整(押し目)を待ちます。
- 損切り (SL):180.50
- ラスト押し安値 (180.56) の少し下。ここを割ると4時間足の上昇シナリオが崩れるため。
- 利確 (TP):
- TP1: 181.35 (直近高値更新 + 流動性確保)
- TP2: 181.80 (N波動計算値・次の主要レジスタンス)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 価格が 181.00 付近まで下落してきた際、5分足チャートを注視。
- 以下のプライスアクションが出たらエントリー:
- 長い下ヒゲ (Pin Bar) の出現。
- 陰線の実体を陽線が包み返す 強気の包み足 (Bullish Engulfing)。
- ダブルボトム のネックライン越え。
- ※ そのまま 180.80 を大陰線で割り込む場合は、ダマシの可能性が高まるため見送り(様子見)。
まとめ
- 相場全体: 日銀発言による円高圧力を跳ね除け、市場は「円安・ユーロ高」を選択しました。構造的に強い上昇トレンドが発生しています。
- 注意点: 本日は欧州時間以降の突発的な要人発言や、NY時間のボラティリティに注意してください。180.50を割るまでは強気目線を維持しますが、高値掴みには注意が必要です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
