【2025/12/03】EUR/GBP 相場分析|ダウ理論による上昇トレンド継続とエリオット波動第3波のシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: 1時間足のCHoCH(トレンド転換)確定に伴う押し目買い戦略。 エントリーゾーン: 0.8775 ~ 0.8782 損切り: 0.8763 利確: 0.8805

結果: 【 Missed Entry(指値届かず) 】

検証レポート:

  • 12/2 最安値 (Low): 0.87840 (13:50 JST / 04:50 UTC)
  • 判定: エントリーゾーン上限 (0.8782) に対して わずか 2.0 pips 届かず、価格は反転上昇しました。
  • 分析: 市場構造(Market Structure)は想定通り強気(Bullish)でしたが、買い圧力が予想以上に強く、フィボナッチ61.8%水準などの深い押し目を作らずに浅い調整(38.2%付近)から再上昇しました。
  • 教訓: ダウ理論における「高値更新後の浅い押し」は、トレンドのモメンタムが非常に強いことを示唆します。昨日の時点で、0.8784付近で形成された「包み足」を確認した段階で、指値を引き上げる(成り行きで入る)判断が必要でした。

本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場センチメント)

  • 注目イベント (12/3):
    • ユーロ圏 10月生産者物価指数 (PPI): 前年比マイナス(デフレ傾向)が予想されており、ECBの利下げ余地を示唆。
    • 英国 サービス部門PMI改定値: 英国のリセッション懸念を占う重要指標。50を下回る場合、ポンド売りが加速する可能性。
  • 金利動向: 市場は 12月18日のBOE(英中銀)金融政策委員会での利下げ を織り込み始めています。現在の政策金利差(英4.0% vs 欧2.0%)はポンド優位ですが、「BOEのハト派化(利下げ)」と「ECBの現状維持(底打ち)」の乖離が、短期的にはユーロ買い・ポンド売りのドライバーとなっています。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定 (4H):上昇トレンド (Up Trend)
    • Pythonによるスイング検出では、直近の高値 0.8795 を更新し、新たなHH(Higher High)を形成しようとしています。安値も 0.8760 (HL) で切り上がっており、定義上、完全な上昇トレンドです。
  • 重要スイング (Python解析):
    • Major Swing High: 0.8799 (現在進行中)
    • Major Swing Low: 0.8760 (11/27)
  • ラスト押し安値:0.8760
    • このラインを割らない限り、目線は「買い」固定です。
  • トレンドライン理論値:
    • 11/27の安値と12/1の安値を結んだ上昇トレンドラインの、現在の理論価格は 0.8778 付近です。価格はこのラインの上側を推移しており、トレンドの健全性が保たれています。
  • エリオット波動の現在地:
    • 現在は 推進第3波 の内部波動(さらに細かい第3波)に位置していると考えられます。第3波は通常最も伸びる波であり、0.8800 のラウンドナンバーを明確にブレイクできれば、強い上昇加速(エクスパンション)が期待できます。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 0.8805(直近高値・ラウンドナンバー)のすぐ上には、逆張りショート勢の損切り注文(Buy Stops)が大量に溜まっています。ここを突く動き(ストップ狩り)が、次の上昇の燃料となるでしょう。

▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:
    • 15分足レベルでは、昨日の 0.8784 を起点とした上昇チャネルを形成しています。
    • 現在は 0.8795 – 0.8800 のレジスタンスゾーンに張り付いており、売り圧力を吸収している「アセンディング・トライアングル(強気三角持ち合い)」の形状に見えます。
  • プライスアクション:
    • 直近数時間の5分足では、下ヒゲの長いローソク足が頻発しており、下落してもすぐに買い戻される(Buy on Dip)動きが確認できます。これは大口投資家が価格を維持しようとしている証拠です。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

昨日は「待ちすぎて」置いていかれましたが、方向感は正解でした。本日は「強気のモメンタム」を尊重し、押し目が浅くても積極的に狙っていく、あるいはブレイクアウトを捕捉する戦略に切り替えます。

【メインシナリオ:ブレイクアウト・フォロー (Long)】

  • 狙い: 0.8800の「流動性(Buy Stops)」を巻き込んだ上昇波動(第3波のエクスパンション)を取りに行きます。
  • エントリーゾーン:
    1. ブレイクアウト: 0.8805 を実体で明確に上抜けた後の、短期的な戻し(リテスト)。
    2. 浅い押し目: アセンディングトライアングルの下限トレンドライン付近 0.8790 ~ 0.8792
  • 損切り (SL):0.8775
    • 理由: 昨日の安値(0.8784)およびトレンドライン理論値(0.8778)を下回った場合、上昇シナリオの前提(強いモメンタム)が崩れるため。
  • 利確 (TP):0.8840
    • 理由: 4時間足レベルの次の主要レジスタンス、およびN波動計算値(1波の値幅を起点に加算)のターゲット。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  1. 価格が 0.8790 付近まで下落した場合、5分足で「陽線包み足」や「長い下ヒゲ」を確認し、次の足の始値でエントリー。
  2. または、0.8805 を大陽線でブレイクした後、一度 0.8800 まで落ちてきて、そこで「反発(下ヒゲ)」した瞬間にエントリー(ロールリバーサル狙い)。

まとめ

  • 全体観: 4時間足・1時間足ともにダウ理論上の上昇トレンド。エリオット波動第3波の最中であり、ショートは推奨できません。
  • 注意点: 本日10:00(GMT)の欧州PPI発表時、および英国PMI発表時はボラティリティが高まる可能性があります。0.8800のブレイクが「ダマシ」となって急落するリスク(フェイクアウト)には注意し、SLは必ず設定してください。

免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。