昨日のトレード結果検証
前回の戦略:
- メイン(ロング): 4212.00 ~ 4215.50 で押し目買い。SL 4203.00。
- サブ(ショート): 15分足で 4230.00 を実体割れなら短期ショート。TP 4216.00。
結果: 【 1勝 1敗 (ドローダウン先行) 】
- メイン戦略(ロング): ❌ 損切り (Loss)
- 昨日の欧州時間以降、価格は想定以上の強い売り圧力に晒されました。
- エントリーゾーン(4212-4215)に到達後、反発のプライスアクション(包み足等)を確認する間もなく下落。最終的に 4203.00のSLが執行 されました。
- 敗因: 4時間足のラスト押し安値(4204.54)を実体で明確に割り込む「Market Structure Shift (MSS)」が発生したため、この時点で目線をフラットに戻すべき局面でした。
- サブ戦略(ショート): ✅ 利確 (Win)
- 4230.00 を割り込んだ局面(昨日の夕刻以降)でショートが機能しました。
- 安値 4181.14 まで到達したため、ターゲットの 4216.00 は余裕を持ってクリアしています。
- 教訓: 「構造が崩れたら即座に逆方向のシナリオ(サブ)へ切り替える」柔軟性が利益を守る鍵となりました。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場センチメント)
- 米金利先安観と利食い売り: 昨日、金価格は6週間ぶりの高値(4240ドル付近)から反落しました。12月10日のFOMCでの利下げ確率は88%と織り込み済みですが、週末の 米雇用統計(NFP) を前にした「事実売り(Sell the Fact)」に近い利益確定フローが出ています。
- 重要イベント: 本日は ADP雇用統計 が控えており、労働市場の減速が確認されればドル売り・金買いの支えとなる可能性がありますが、テクニカル的には調整局面入りを示唆しています。
- ボラティリティ: 4200ドルの大台を一時割り込んだことで、市場心理は「押し目買い」から「深めの調整警戒」へとシフトしています。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)Shutterstock


- ダウ理論トレンド判定:下降トレンド入り(暫定) / 調整局面
- 重要スイング: 直近最高値 4256.45 をピークに、安値が 4181.14 まで切り下がりました。
- ラスト押し安値の崩壊: 上昇トレンドを支えていた 4204.54 を実体で下抜けたため、4時間足レベルでの上昇ダウは一旦終了しました(CHoCH: Change of Character)。
- 現在の構造: 高値切り下げ(LH)を確認しに行くフェーズです。
- トレンドライン理論値:
- 以前の上昇トレンドラインは既にブレイクされています。
- 現在は、新たな「下降チャネル」または「レンジ」への移行期間です。
- 重要ライン (Key Levels):
- 4212.00 – 4215.00: かつてのサポートであり、現在は強力なレジスタンス(Role Reversal)候補。今朝の反発も 4212.50 付近で止められています。
- 4181.14: 直近の暫定最安値(Major Swing Low)。ここを割ると調整が本格化します。
- 流動性ゾーン:
- 4215.00 の上には、昨日の急落で捕まったショート勢の建値決済や、早めのショート勢のストップロスが混在しています。
(解説) 4時間足の構造が変わりました。4204ドルという「絶対に割ってはいけないライン」を割った事実(Fact)は重いです。現在は 4181ドル からの自律反発で 4212ドル 付近まで戻していますが、ここは「戻り売り」が最も入りやすい絶好のポイントです。ここを明確に上抜けない限り、基本戦略はショートとなります。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:
- 昨晩の安値 4181.14 から、早朝にかけて 4212.50 までV字気味に回復しました。
- しかし、5:40頃に長い上ヒゲをつけて 4212 で拒絶されており、売りの強さが伺えます。
- チャートパターン:
- ベアフラッグ(Bear Flag) 形成の可能性があります。4212付近を天井とし、再び下落を開始するためのエネルギーを溜めている形状です。
- プライスアクション:
- 直近5分足では、4212へのタッチ後に陰線が連続しており、買い圧力が減退しています。
(解説) 短期足では「4181からの急反発」が見られますが、これを「上昇トレンド再開」と捉えるのは早計です。大局(4H)のレジスタンス(4212)に頭を抑えられているため、ここでの攻防を見極める必要があります。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
本日は「構造変化に従った戻り売り」をメインとします。ただし、ADP雇用統計前のボラティリティで「ダマシ上げ」が入るリスクも考慮します。
【メインシナリオ:戻り売り (Short / Return Move)】
- 狙い: 4時間足でのCHoCH(トレンド転換)を根拠に、裏返ったレジスタンス(旧サポート)での反落を狙う。
- エントリーゾーン:4210.00 ~ 4213.50
- 現在価格付近です。4215.00を実体で超えないことが条件。
- 損切り (SL):4218.00
- 4215のレジスタンス帯と、直近のノイズをカバーする位置。ここを超えたら「ダマシ」と判断して撤退。
- 利確 (TP):
- TP1: 4195.00(中間地点・心理的節目)
- TP2: 4182.00(直近安値再テスト)
【サブシナリオ:リクレーム・ロング (Reclaim Long)】
- 条件: 4215.00 を1時間足実体で明確に上抜き、かつその後に4212付近がサポートとして機能した場合。
- 狙い: 「4204割れはストップ狩り(Fakeout)だった」というシナリオへの修正。
- エントリー: 4215ブレイク後の押し目(4212-4214)。
- 利確 (TP): 4230.00 / 4250.00
【短期足のエントリートリガー (5m)】
メインシナリオ(ショート)の場合:
- 4210-4213 ゾーンに価格がある現在、5分足で「前の足の高値を切り下げる陰線」の確定を待つ。
- または、小さな ダブルトップ や 三尊 の右肩形成を確認してエントリー。
- ADP発表前(22:15 JST)にはポジションサイズを調整すること。
まとめ
- 全体: 4時間足の「ラスト押し安値」崩壊により、市場の潮目が変わりました。これまでの「下がれば買い」から「上がれば売り」への意識転換が必要です。
- 注意点: 現在の4212ドル付近は、売り方(戻り売り派)と買い方(安値拾い派・ダマシ期待派)が激突する分岐点です。ここを背にショートを狙うのが最もリスクリワードが良いですが、4218を超えるようなら即撤退してください。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
