【2025/12/04】 GBPAUD 相場分析|V字回復で重要ライン「2.0215」を突破。トレンド転換か、ダマしか?

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • 狙い: 下降トレンド継続狙いのショート(戻り売り)。
  • Entry: 2.0160 ~ 2.0180 または 2.0115 ブレイク。
  • SL: 2.0215(ラスト戻り高値)。

結果: 【 負け (SL Hit) 】

詳細:

  • 昨日の市場は、2.0110付近(12/2安値)を試した後、強力な買い圧力が入り「V字回復」しました。
  • 12/3 午後〜深夜: 価格はショートエントリーゾーン(2.0160-80)を上抜け、一時的なレジスタンスとしても機能しませんでした。
  • 12/4 未明: 上昇の勢いは止まらず、最終防衛ラインである SL 2.0215 に到達し、損切りとなりました(最大到達値:2.0233付近)。

敗因の分析(構造視点): 短期足での「安値切り上げ(Higher Low)」を見落とした可能性が高いです。特に1時間足レベルで 2.0110 が強力なサポートとして機能し、そこからの上昇波動(Impulse)が、これまでの下降トレンドラインと直近高値をすべてブレイクする「Character Change (CHoCH)」を引き起こしました。ショート目線を固定しすぎたことが敗因です。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索 & 市場心理)

  • 豪ドル(AUD)の弱含み: 昨日発表の 豪州GDP(Q3) が市場予想(0.7%)を下振れた、あるいは軟調であったことが、この急激な「豪ドル売り(GBPAUD上昇)」の主因と考えられます。
  • RBA政策金利への思惑: 来週(12/8-9)に RBA理事会 を控えています。市場は「金利据え置き(3.60%)」を予想していますが、今回の弱い経済指標を受けて「ハト派(利下げ示唆)」への警戒感が強まり、AUDが売られやすくなっています。
  • ボラティリティ注意: 本日は大きな指標はありませんが、昨日の急騰に対する「調整(利確売り)」が入るか、それとも「追随買い」が入るかの見極めが重要です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:
    • 4時間足: トレンド転換の瀬戸際。これまでの下降トレンドの「ラスト戻り高値(2.0215)」を実体でわずかに上抜けました。これが「ダマし(Liquidity Sweep)」でなければ、上昇トレンドへの転換が確定します。
    • 1時間足: 完全な上昇トレンド。安値(2.0110)から高値(2.0233)まで、押し目をほとんど作らずに上昇する「強い推進波」が出ています。
  • 重要スイング & ラスト押し安値:
    • 直近高値 (HH): 2.0233 (12/4 早朝)
    • 直近安値 (HL): 2.0110 (12/2 – 起点)
    • 現在の攻防ライン: 2.0215 – 2.0225。ここを「サポート」に変えられるかが、今日の全てです。
  • トレンドライン理論値:
    • 1時間足の上昇チャネルを引くには急角度すぎますが、短期的な上昇トレンドラインは 2.0180 付近を推移しており、ここを下回るまでは買い優勢です。
  • エリオット波動の現在地:
    • 1時間足レベルでは、2.0110からの上昇を 第3波(最も強い波) と見るのが自然です。現在はその第3波のピーク、あるいは第4波の調整待ちのフェーズにいます。
  • 流動性ゾーン:
    • 上: 2.0233の上に、逆張りショート勢の新たなストップが溜まり始めています。
    • 下: 2.0180(急騰の起点付近)の下に、飛び乗りロング勢のストップが溜まっています。

相場観: 「2.0215」という重要レジスタンスを突破した事実は重いです。しかし、突破幅がまだ15pips程度と浅いため、これが**「ストップ狩り(高値を更新してショートを狩ってから暴落する動き)」**である可能性も捨てきれません。 今日、もし 2.0180 を割って戻ってくるようなら「ダマし」確定で再下落ですが、2.0200以上をキープ するなら、上昇トレンドフォローに切り替えるべき局面です。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:
    • 現在、2.0220 ~ 2.0230 の狭いレンジで揉み合っています(Flag形成中)。
    • ここからさらに上抜ければ、上昇継続(Continuation)。
  • チャートパターン:
    • 強気のフラッグ(Bull Flag) のような形状を作っています。
  • プライスアクション:
    • 2.0215付近で下ヒゲを出して支えられる動きが見られれば、レジスタンスがサポートに転換(ロールリバーサル)した証拠となります。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

昨日の敗戦を踏まえ、目線をフラットに戻します。「2.0215ブレイク」を尊重しつつ、ダマしの可能性をケアした 「押し目買い(ロング)」 をメインシナリオとしますが、浅い損切りでリスクを限定します。

【メインシナリオ:トレンドフォロー(ロング)】

  • 狙い: 4時間足レベルの重要ライン(2.0215)ブレイクに伴う、上昇トレンド第3波/第5波狙い。レジサポ転換(2.0200-2.0215ゾーン)を確認してからのエントリー。
  • エントリーゾーン:2.0200 ~ 2.0215
    • (今の価格帯から少し押したところ。飛び乗りは避ける)
  • 損切り (SL):2.0175
    • (理由:今回の上昇の勢いが削がれるライン。ここを割ると、2.0215ブレイクが「ダマし」だったことが確定するため、即撤退)
  • 利確 (TP):
    • TP1: 2.0280(過去の4時間足レジスタンス)
    • TP2: 2.0350(N波動計算値)

【サブシナリオ:ダマしからの急落(ショート)】

  • 条件: もし今の価格(2.0225付近)から上値を伸ばせず、2.0190 を実体で明確に割り込んだ場合
  • 狙い: 「2.0215ブレイクはストップ狩りだった」と判断し、全戻しを狙うショート。
  • TP: 2.0110(安値)

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  1. 2.0200 ~ 2.0215 のゾーンまで価格が落ちてくるのを待つ。
  2. 同ゾーンで 「下ヒゲの長いローソク足」「包み足(Bullish Engulfing)」 が出現するのを確認。
  3. その足の高値を次足でブレイクした瞬間にロングエントリー。

まとめ

  • 全体: 豪ドルGDP後の急騰により、市場構造は「ショート優勢」から「ロング優勢(または中立)」にシフトしました。昨日の高値更新はノイズではなく、強い買い意欲を示しています。
  • 注意点: 欧州時間(16:00~)に、このブレイクが本物かどうかの「答え合わせ」が入ります。ロンドン勢が2.0215以下に価格を叩き落とせなければ、上への流れが決定的になります。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。