昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 4210-4213.5での戻り売り(Short)。SL 4218、TP 4195。ADP発表前のポジション調整を推奨。 結果: 【 敗北 (SL Hit) 】
詳細な振り返り:
- 事象: 昨晩の21:00(JST)以降、価格はエントリーゾーンである 4210.00 に到達しました。しかし、22:15に発表されたADP雇用統計が「-32,000人(予想+10,000人)」という衝撃的なネガティブサプライズとなったことで、ドル売り・ゴールド買いが殺到しました。
- 判定: このファンダメンタルズ要因により、価格は一気に 4224.00 まで急騰。ショートポジションは瞬時に SL 4218.00 を狩られる結果となりました。
- 反省点: テクニカル的には「戻り売り」の形状でしたが、重要指標(ADP)が市場の構造(CHoCH)を強制的に上書きする典型的なパターンでした。「ADP発表前にはポジションサイズを調整」というルールを厳守し、指標発表時はノーポジションでいるべき局面でした。ダウ理論的にも、この急騰で4時間足レベルの高値を更新(HH)し、目線は完全に「上」に固定されました。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場動向)
- ADP雇用報告の衝撃: 昨日のADP雇用報告がマイナス(雇用減)となったことで、市場は「金曜日のNFP(雇用統計)も弱いのではないか」という観測を強めています。これはドルにとって強烈な向かい風(ゴールドにとって追い風)です。
- 本日の注目材料: * 新規失業保険申請件数(22:30 JST): 予想22.0万件。これすらも悪化していれば、昨日のドル売りトレンドが継続する公算が高いです。
- センチメント: 米国金利低下観測に伴い、ゴールドは $4200 という心理的節目を固め、史上最高値更新を伺う展開です。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:上昇トレンド (Up Trend)
- 明確に High: 4225.0 (直近高値) を更新し、安値も Low: 4194.6 から切り上げています。
- 重要スイング:
- Major Swing High: 4225.0 (昨日深夜の高値)
- Major Swing Low: 4194.6 (昨日の安値・強力なサポート)
- ラスト押し安値: 4168.0 ~ 4180.0 ゾーン。ここを割らない限り、大局は絶対的にロング優勢です。
- トレンドライン理論値: 上昇トレンドライン(安値結び)の理論価格は現在 4205.0 付近を推移しており、現在の価格(4208付近)はこのラインにサポートされています。
- エリオット波動の現在地:第3波の延長(Extension)または第5波の始点。
- 昨日の急騰が推進波(Impulse)としての強さを示しており、現在はその後の「調整波(フラットまたはジグザグ)」の最中です。4200付近での調整完了から、次の推進波が出る可能性が高いです。
- 流動性ゾーン:
- 上方: 4225.0 の上には、昨日の急騰に乗り遅れたショート勢の損切り(Buy Stops)が大量に溜まっています。ここを抜けると真空地帯です。
- 下方: 4194.0 (昨日の安値) の下には、短期ロング勢の損切り(Sell Stops)があります。
相場観の物語: 4時間足では、ADPショックという燃料を得て、明確に高値を更新しました。以前のレジスタンスであった 4210-4215 ゾーンが、今はサポートとして機能しようとしています。1時間足を見ると、急騰後の調整(横ばい~じり下げ)が入っていますが、4200-4205 のゾーンで下げ渋っているのが見て取れます。これは「押し目買い意欲」が非常に強いことを示唆しています。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:レンジ ~ 弱含み (Consolidation)
- 高値4225から4206まで押しており、短期的には Lower High / Lower Low を形成していますが、これは上昇トレンドの中の「調整波」の範疇です。
- 4206-4208 付近で包み足(Engulfing)などの反転サインが出始めています。
- チャートパターン: ディセンディングトライアングル(下降三角) のような形状を作っていますが、下限(4205付近)が堅く、ここを「ダマシ」として下抜けてから急反発する(Springの動き)シナリオに警戒が必要です。
- プライスアクション:
- 4205-4206ゾーンにタッチすると、すぐに下ヒゲを出して買われる動きが頻発しています。大口が指値を入れている証拠です。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
NFPを控えボラティリティは限定的かもしれませんが、「押し目買い」 一択で戦略を組みます。昨日のショートの失敗(逆張り)を教訓に、強いファンダメンタルズ(ドル売り)に素直に従います。
【メインシナリオ:押し目買い (Trend Follow Long)】
- 狙い: 4時間足の上昇トレンド継続と、4200-4205サポートゾーンでの反発を狙う。ターゲットは直近高値の更新。
- エントリーゾーン:4202.00 ~ 4208.00
- 現在の価格帯です。4200を背にできる位置まで引きつけたい。
- 損切り (SL):4192.00
- 昨日の安値(4194.6)と心理的節目4195を明確に割った場所。ここを割ると4時間足の調整が深くなるため撤退。
- 利確 (TP): * TP1: 4224.00(昨日の高値・ダブルトップ警戒)
- TP2: 4240.00(NFPに向けた期待上げでのオーバーシュート)
【サブシナリオ:ストップ狩りからのV字 (Liquidity Sweep Long)】
- 条件: 4200.00 を一瞬割り込み、4195-4198付近まで急落した後、すぐに4205以上に戻ってくる動き(包み足)が発生した場合。
- 狙い: ロンドン市場オープン時によく見られる「下の流動性(ストップ)」を狩ってからの上昇に乗る。
- エントリー: 4200復帰後の確定足ロング。
【短期足のエントリートリガー (5m)】
メインシナリオ(ロング)の場合:
- 4205-4208 ゾーンで、5分足のRSIが30以下(売られすぎ)から反転するのを確認。
- または、陰線を陽線が完全に包む 「強気の包み足 (Bullish Engulfing)」 が確定した瞬間にエントリー。
- 移動平均線(20EMA)を実体で上抜け、その後の押し目がEMAでサポートされたら追撃。
まとめ
- 相場全体: ADPショックにより「ドル売り・ゴールド買い」の流れが決定的になりました。テクニカル(ダウ理論)もファンダメンタルズも「上」を示しています。ショートは「落ちてくるナイフ」を掴む行為になりかねないため、基本はロング回転です。
- 注意点: 本日22:30の失業保険申請件数で、予想外に強い数字(雇用改善)が出た場合は、4194を割る深い調整が入る可能性があります。その場合はノートレード推奨です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
