【2025/12/05】 EURGBP 相場分析|NFPを控えた下降トレンド継続と戻り売り戦略

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • 狙い: 下降トレンド(Wave 3/C)継続狙いの戻り売り
  • エントリー: 0.8755 ~ 0.8765
  • 利確 (TP): 0.8739 / 0.8720

結果: 【 エントリー未達 (Missed Entry) / 方向性は正解 】

以下の事実が確認されました。

  • 昨日の最高値: 0.87527 (12/4 09:35頃)
  • エントリー指値: 0.8755
  • その後の安値: 0.87222 (12/4 15:45頃)

分析: ダウ理論に基づいた「戻り売り」のシナリオは完全に的中し、価格はTP1(0.8739)およびTP2(0.8720付近)まで到達しました。しかし、エントリー指値である 0.8755 に対し、市場価格はわずか 2.3 pips 届かず(High: 0.87527)、そのまま下落しました。 非常に惜しい結果ですが、「強いトレンドが出ている時は、深い戻りを待ちすぎると置いていかれる」 という典型的な事例です。市場構造(Market Structure)は依然として強いベア(弱気)を示唆しており、無理に追わず、次の「Lower High」形成を待つのがプロの対応です。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場動向)

  • 重要イベント: 本日は 米国雇用統計 (NFP) および ユーロ圏 GDP (Q3 確報値) の発表日(金曜日)です。
  • 影響:
    • NFP: 直接の通貨ペアではありませんが、USD主導のボラティリティがEURGBPにも波及し、特にロンドン〜NY時間のクロス円・ドルストレートの乱高下に巻き込まれる可能性があります。
    • ユーロ圏GDP: 予想(0.2%)から大きく乖離しない限り影響は限定的ですが、欧州時間の初動でユーロ売りのきっかけになる可能性があります。
  • 週末要因: 週末を控えたポジション調整(ショートカバー)による突発的な上昇にも警戒が必要です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:下降トレンド (Down Trend)
    • 高値切り下げ (LH) が継続中。
    • 安値更新 (LL) を達成 (0.8737 → 0.8722)。
  • 重要スイング:
    • Major Swing High (Last LH): 0.8796 (12/2の高値) – ここを上抜けるまでは下目線固定。
    • Minor Swing High (Internal LH): 0.8753 (昨日の高値) – 短期的なレジスタンスとして機能。
  • ラスト戻り高値: 0.8796
  • トレンドライン理論値: 下降チャネルの上限は現在 0.8760 – 0.8770 付近を推移しており、価格はこのラインの下に抑え込まれています。
  • エリオット波動の現在地:推進波 (Impulse) 第3波、あるいは調整波C波の内部波動
    • 昨日の下落が強く、現在も調整(Pullback)が浅いため、下落圧力が強い「Extension(延長)」局面にあると考えられます。
  • 流動性ゾーン:
    • 上: 0.8753 (昨日の高値) の上には、早売りしたショート勢の損切り注文(Buy Stops)が溜まり始めています。
    • 下: 0.8715 – 0.8720 エリアは過去(2025年9月-10月)のサポートゾーンであり、ここを明確にブレイクすると 0.8700 への道が開けます。

(物語としての解説) 4時間足では、11月の高値0.8823からの大きな下落波動の中にあり、昨日の下落で安値を更新したことで「ダウ理論的な下降トレンド」が再確認されました。1時間足を見ても、昨日の戻りが0.8753で止められたことで、「戻り売り意欲の強さ」が証明されています。現在は0.8730台での揉み合いとなっていますが、これは次の下落(またはNFP前の調整)のためのエネルギー蓄積期間と捉えるのが自然です。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:弱気 (Bearish)
    • 昨日の安値 0.8722 をつけた後、0.8740付近まで戻しましたが、高値を更新できずに再び抑えられています。
  • チャートパターン:ベアフラッグ (Bear Flag) 形成の可能性
    • 急落後の緩やかな上昇チャネル(フラッグ)を形成しており、下限をブレイクすればトレンド再開の合図となります。
  • プライスアクション:
    • 0.8740 – 0.8745 付近で上ヒゲ(Pinbar)が頻発しており、この価格帯での売り圧力が確認できます。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

NFP当日であるため突発的な乱高下リスクにより自信度は控えめですが、構造的には「戻り売り」一択です。昨日の「未達」を反省し、エントリーゾーンを市場の実勢に合わせて下方修正します。

【メインシナリオ:戻り売り (Short)】

  • 狙い: 昨日の高値(0.8753)および、4時間足の下降トレンドラインを背にした、トレンドフォロー戦略。
  • エントリーゾーン:0.8745 ~ 0.8755
    • 昨日の高値圏および、現在の15分足のレジスタンスゾーン。0.8755まで引きつけられればベストですが、0.8745付近でのプライスアクション(5分足での包み足など)が出れば早めに打診エントリーも検討。
  • 損切り (SL):0.8765
    • 理由: 下降トレンドラインおよび昨日の高値(0.8753)を明確に上抜けた場合、短期的なトレンド転換(または深い調整)を示唆するため。
  • 利確 (TP):
    • TP1: 0.8722 (昨日の安値)
    • TP2: 0.8715 (週足レベルのサポートゾーン)
    • TP3: 0.8700 (ラウンドナンバー / 心理的節目)

【短期足のエントリートリガー (5m)】

エントリーゾーン(0.8745-55)到達後、以下のいずれかを確認してエントリー:

  1. 長い上ヒゲ(Shooting Star) の確定。
  2. 陰線の包み足(Engulfing) で直前の陽線を否定。
  3. 5分足での 「安値切り下げ (Micro BOS)」 発生。
    • 例: 0.8750まで上昇後、直近の微小な押し安値(例えば0.8742)を割った戻りを叩く。

まとめ

  • 相場観: 明確な下降トレンド継続中。昨日の動きで「戻りの弱さ」が確認されたため、基本戦略はショート継続。
  • 注意点: 本日は NFP(金曜夜) です。21:00以降はテクニカルが無効化される可能性があるため、それまでにポジションを軽くするか、建値にSLを移動させておくリスク管理を徹底してください。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。