【2025/11/24】GBPAUD 相場分析|下降トレンド調整局面とエリオット波動第5波への回帰シナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: 短期の上昇調整(第4波)の完了と見て、**4時間足の下降トレンドへの回帰(第5波)**を狙ったショート戦略。エントリーゾーンは 2.02700 ~ 2.02900、損切り(SL)は 2.03000、利確(TP)は 2.01600

結果: 【 ノートレードまたはSLアウトの可能性も 】

価格がエントリーゾーンの 2.02700 ~ 2.02900到達しませんでした

実際には、22日のアジア〜ロンドン時間にかけて、高値は 2.03142(11/22 03:15 JST)付近まで上昇したものの、その後は 2.02840 から 2.02999 のレンジで推移し、エントリーゾーンの下限にタッチすることなく下落しています。そのため、厳密には「ノートレード」となります。

  • ダウ理論からの振り返り: 前回戦略は、4時間足の下降トレンド(高値切り下げ・安値更新)を根拠としていました。この目線自体は継続していましたが、価格がラスト戻り高値(LH)の2.03874をブレイクすることなく、むしろ下降トレンドライン理論値付近で上値を抑えられている状況自体は正しかったと言えます。
  • 市場構造の教訓: しかし、ショートエントリーを狙うには、2.02700付近という中間的な価格帯ではなく、より優位性の高いラスト戻り高値(LH)の2.03874、または下降トレンドライン理論値(直近は高値群で2.03099付近)といった明確なレジスタンスゾーンまで引きつけてからのエントリーが適切でした。レンジ下限でのエントリーは、短期的な反発リスクを抱えやすく、このケースでは高値 2.03142 付近で反転し、短期足でCHoCH(高値切り下げ・安値更新)を確認できれば、より安全なショートが狙えたと考えられます。

本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)

  • 重要指標・要人発言・金利動向:
    • 豪ドル:オーストラリア準備銀行(RBA)は11月4日の会合で政策金利を3.60%に据え置き。インフレ加速を「一時的要因」としつつ、来年の追加利下げの言及は実現ハードルが高いと見られ、タカ派姿勢を強めています。これが豪ドルの下値を限定的にしています。
    • 英ポンド:英経済指標の悪化懸念から、ポンドは対円・対ドルで伸び悩みの傾向。英国景気の不透明感がポンドの上値を抑える要因となる可能性があります。
  • それがこの通貨ペアのボラティリティや方向性に与えうる影響:
    • GBPAUDは、RBAのタカ派姿勢で豪ドルが底堅く、英経済の不透明感でポンドが伸び悩むという構図から、基本的には上値の重い展開になりやすい地合いです。
    • 週末要因で大きな指標発表がないため、流動性が低下し、チャートの構造(スイング・ライン)がより強く意識される展開が予想されます。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定: 下降トレンド継続中 – LH/LL 更新の波の中の調整局面
  • 重要スイング:
    • 直近Major Swing High: 2.03874(2025-11-08 14:00 JST)
    • 直近Major Swing Low: 2.01567(2025-11-20 07:00 JST)
  • ラスト押し安値 / 戻り高値: N/A / 2.03874(ラスト戻り高値 (LH))
  • トレンドライン理論値:
    • 高値群の下降トレンドライン理論値(レジスタンス):現在付近は 2.03099 に位置
  • エリオット波動の現在地:
    • 大局(週足・日足)では下降局面の第3波後半または第5波への移行期にいると見ています。4時間足では、直近安値 2.01567 を付けた動きが第3波、現在の上昇調整が第4波と捉え、最終的な**第5波(安値更新)**への回帰を狙う局面です。
  • 流動性ゾーン:
    • 直近高値 2.03874 の上にBuy Stops(ロング勢の損切り)が溜まりやすい
    • 直近安値 2.01567 の下にSell Stops(ショート勢の損切り)が溜まりやすい

(4Hと1Hの流れのストーリー)

4時間足は、ラスト戻り高値 2.03874 を守り、高値切り下げ・安値更新(LH/LL)の下降トレンドが優勢です。直近は安値 2.01567 を付けてからの調整局面(エリオット第4波)にありますが、この調整の上限が、高値群から算出される下降トレンドライン理論値 2.03099付近に位置しています。

一方、1時間足で見ると、2.01567 からの上昇は、直近高値 2.03874 を明確にブレイクできず、2.03142 で上値を抑えられています。現在は、この 2.03142 を戻り高値とする短期的なレンジ・または下降調整へ移行している最中です。この中間価格帯は、直近のMajor Swing High/Lowの中間値である 2.02967 付近にも近く、このゾーンでの攻防が短期の方向性を決定づけます。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造: 15分足では、高値 2.03142 を起点に、直近の短期押し安値(CHoCHの基準)を2.02700付近で下抜ける動きが見られました。これは、短期足での**上昇から下降への目線転換(CHoCH)**を示唆しています。
  • チャートパターン: 15分足では、2.03142 の高値を頭とする三尊(ヘッドアンドショルダーズ)の右肩形成、またはダブルトップのようなパターン形成の兆候が見られます。
  • プライスアクション:
    • 週末に近づき、2.03000 前後のラウンドナンバー付近で上ヒゲや下ヒゲが頻繁に出現しており、買いと売りの拮抗が激しくなっています。
    • 特に、2.03099 の下降トレンドライン理論値や、タッチ回数が多いKey Level 2.03020付近では、売り圧力が強いことを示唆するピンバーや包み足(ベアリッシュ・エンガルフィング)が出現しやすい状況です。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

大局の下降トレンドとRBAのタカ派姿勢による豪ドルの底堅さを根拠に、4時間足の下降トレンド(第5波)への回帰を狙うショート戦略をメインとします。

【メインシナリオ:ショート】

  • 狙い: 4時間足の下降トレンドライン理論値 2.03099 付近のレジスタンスと、短期足で発生した下降へのCHoCHを根拠とします。短期的な上昇(リテスト)を待ち、優位性の高い高値圏からのショートを狙います。
  • エントリーゾーン:2.02950 ~ 2.03100
    • (下降トレンドライン理論値 2.03099 および、タッチ回数の多いKey Level 2.03020 を含むゾーン)
  • 損切り (SL):2.03250
    • 直近の短期高値 2.03142 と下降トレンドライン理論値の外側に設定。ここを明確に上抜けると、調整がさらに深まり、レンジまたは上昇への目線切り替えが必要となるため。
  • 利確 (TP):2.01600
    • 4時間足Major Swing Low 2.01567 の手前。大局の第5波が達成されたと判断する水準。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

メインシナリオ(ショート)の場合:

  1. 2.02950 ~ 2.03100 のエントリーゾーンに価格が到達する。
  2. ゾーン内で5分足の高値切り下げの動きを確認し、直近の短期押し安値を明確に**実体で下抜ける(CHoCH)**の発生を確認する。
  3. 下抜けた後のリテスト(戻り)が入り、そこで強い売りサイン(包み足、大陰線など)が出たことを確認してエントリー。

まとめ

本日のGBPAUDは、4時間足での下降トレンドの調整局面にあり、エリオット波動の**第5波(安値更新)**への回帰を狙うのが基本戦略となります。

  • 相場全体のまとめ: 短期的な反発(調整)は、高値群の下降トレンドライン理論値 2.03099 付近で上値を抑えられやすい状況です。豪ドルの底堅さとポンドの不透明感を考慮すると、優位性の高い高値圏へ引き付けてからのショート戦略が最も理にかなっています。
  • 注意すべき時間帯・指標・ボラティリティ要因: 週末金曜日であり、主要な経済指標の発表がないため、流動性の低下と**急なストップ狩り(流動性ゾーン Buy Stops: 2.03874の上など)**に注意が必要です。また、月曜日に窓開けのリスクもあるため、ポジションサイズは控えめに設定することを推奨します。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。