昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 4時間足レンジ・1時間足下降トレンドの中、戻り高値1.06628を背に1.06500-1.06550での戻り売りを狙う。
結果: 【 ノートレード(未約定) 】
詳細振り返り: 昨日の価格推移は以下の通りでした:
- 最高値: 1.0639付近(12/1 早朝)
- 最安値: 1.0605付近(12/1 夕方)
相場はショート方向への圧力が予想以上に強く、設定したプレミアムゾーン(売り指値:1.06500)まで戻ることなく、手前の1.0640近辺で失速し下落しました。方向性(ショート目線)は市場構造と完全に一致していましたが、エントリーポイントが「保守的すぎた」ために機会損失となりました。 ダウ理論的には、1時間足で明確な Lower High (切り下がる高値) を形成し続けており、目線は依然として「下」固定で問題ありません。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場カレンダー)
- スイス消費者物価指数 (CPI): 明日(12月3日)に発表を控えており、スイスフランのボラティリティが高まる可能性があります。
- 英中銀 (BoE) 金利決定: 12月18日の会合に向け、市場では**利下げ(4.00% → 3.75%)**の織り込みが進んでいます。これはポンドにとって構造的な重石(売り要因)となっています。
- 月初フロー: 12月2日(火)は月初の資金フローが落ち着き、実需・投機のトレンドが出やすいタイミングです。リスクオフ気味の相場環境では、安全資産であるCHFが選好されやすい地合いが続いています。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:
- 4時間足: レンジ〜弱含み。最高値 1.06668 (11/28) を付けて以降、高値を切り下げています。直近の主要安値 1.05814 を割り込むまでは大きなレンジ内ですが、買い圧力が弱まっています。
- 1時間足: 明確な下降トレンド。高値・安値を順序よく切り下げています。
- 重要スイング:
- Major Swing High (4H): 1.06668
- Major Swing Low (4H): 1.05814
- ラスト押し安値 / 戻り高値:
- 1H ラスト戻り高値: 1.06390 (12/1の最高値)。ここを上抜けない限り、短期トレンドは「下」です。
- トレンドライン理論値:
- 1時間足の高値を結んだ下降トレンドラインの理論値は、現在 1.0630 – 1.0635 付近を通っています。現在価格(1.0628付近)はこのラインのすぐ下に位置しており、レジスタンスとして機能しやすい局面です。
- エリオット波動の現在地:
- 現在は 修正波 (Corrective Wave) または 推進波の第3波内部 と考えられます。1.06668を起点とした下降波動が進行中であり、1.06055(昨日の安値)を明確に割れば、次のターゲットである1.05800(4H安値)へ向かう推進波が加速するシナリオです。
- 流動性ゾーン (Liquidity):
- 上: 1.0640付近(昨日の高値)の上に短期のBuy Stops。
- 下: 1.06050(昨日安値)の下にSell Stopsが溜まっています。ここをブレイクするとストップ狩りを巻き込んで加速する可能性があります。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:
- 直近、1.06055でサポートされた後、1.0628付近まで戻しています。しかし、この上昇は「調整(Pullback)」の範疇を出ておらず、1.0630 – 1.0635 のゾーンで上値を抑えられる公算が高いです。
- チャートパターン:
- 15分足では、下落後の ベアフラッグ(Bear Flag) または 逆N字 の形状を作りにいっています。
- プライスアクション:
- 直近のローソク足では、1.0630手前で上ヒゲが出始めており、買いの失速が示唆されています。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
昨日の反省(待ちすぎた)を活かし、本日はトレンドの強さを考慮して、エントリーゾーンを修正します。
【メインシナリオ:ショート】
- 狙い: 1時間足のラスト戻り高値(1.0639)および下降トレンドラインを背にした、トレンドフォローの戻り売り。昨日の安値(1.0605)更新、そして4Hサポート(1.0581)到達を狙います。
- エントリーゾーン:1.06300 ~ 1.06350
- 現在の価格(1.0628)からわずかに上の、トレンドラインと15分足Order Blockが重なるゾーン。
- 損切り (SL):1.06450
- 昨日の高値(1.0639)を明確に上抜けた場合、短期トレンド転換(CHoCH)とみなし撤退します。リスクリワードを確保するため、タイトに設定します。
- 利確 (TP):
- TP1: 1.06060(昨日の安値手前)
- TP2: 1.05850(4時間足Major Swing Low手前)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 価格が 1.0630 エリアに到達後、5分足で長い上ヒゲ、または陰線の包み足を確認する。
- または、現在形成中の小幅レンジ(1.0620-1.0630)を下にブレイク(1.0620割れ)した場合、戻りを待たずに飛び乗り(ただしポジションサイズは半分)も検討可能です。
まとめ
- 全体: 4時間足はレンジ内だが、1時間足以下は明確な下降トレンド。BoEの利下げ観測もありポンドの上値は重い。
- 注意点: ロンドン市場オープン(17:00 JST)前後のダマシの動き、および明日のスイスCPI前のポジション調整による乱高下に注意してください。ボラティリティが低い時間帯は無理に触らず、明確な構造崩れを待つことが重要です。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
