【2025/12/03】GBPAUD 相場分析|RBA総裁発言とGDP発表を控えた「下落3波」の正念場

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • 狙い: 下降トレンドへの「戻り売り」。2.02100 ~ 2.02250 のレジスタンスゾーンへの引きつけ。
  • TP: 2.01750 (TP1) / 2.01500 (TP2)

結果: 【 勝利 (完全利確) 】

昨日の市場は教科書通りの「ダウ理論・トレンド継続」の動きを見せました。

  • Python解析データ (12/2):
    • High: 2.02117 (12/2 OANDA data)
    • Low: 2.01354
  • 詳細振り返り: 価格は東京〜欧州時間にかけて上昇し、設定したエントリーゾーン下限である 2.02100 をわずかに上回る 2.02117 まで到達しました。ここで「4時間足クラスの下降トレンドライン」と「サポレジ転換線」に頭を抑えられ、完璧な戻り高値(Lower High)を形成。 その後、NY時間にかけて急落し、TP1 (2.01750) および TP2 (2.01500) を一気に貫通、安値 2.01354 まで到達しました。
  • 勝因: 「なんとなくの下落」ではなく、「ラスト押し安値を割り込んだ後の初戻し(First Pullback)」 という、市場構造上もっとも期待値が高いポイントをピンポイントで狙えたことがすべてです。

本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索・Python分析)

本日はGBPAUDにとって 「月間最大級のボラティリティ」 が予想される重要局面です。

  1. RBA(豪中銀)ブロック総裁証言 (本日 9:00 AEDT / 日本時間 7:00):
    • 上院経済立法委員会での証言が行われています。豪州のインフレ率は鈍化傾向(約2.7%〜3.8%の範囲で推移)にありますが、総裁が「利下げに慎重(タカ派)」な姿勢を崩さなければAUD買い(GBPAUD下落)、ハト派に転じればAUD売り(GBPAUD上昇)となります。
  2. 豪州 第3四半期 GDP (本日 11:30 AEDT / 日本時間 9:30):
    • 総裁発言の直後に発表されます。市場予想と乖離すれば、テクニカルを無視したスパイクが発生するリスクがあります。
  3. 英ポンド (GBP):
    • 12/18のBoE(英中銀)会合待ちですが、英国経済の成長鈍化懸念から上値は重い状況が続いています。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:下降トレンド (Down Trend)
    • 明確な 高値切り下げ (Lower High: LH)安値更新 (Lower Low: LL) が継続しています。
  • 重要スイング (Python検出):
    • Major Swing High (LH): 2.0211 (昨日の高値)
    • Major Swing Low (LL): 2.0135 (昨日の安値)
  • ラスト戻り高値 (The Line in the Sand):2.0245
    • ここを上抜けない限り、どれだけ上昇しても「調整(戻り)」とみなされ、売り目線は固定です。
  • トレンドライン理論値:
    • 回帰分析による下降チャネル上限は、現在 2.0180 ~ 2.0190 付近に降りてきています。価格はこのラインの下で推移しており、売り圧力が強いことを示唆しています。
  • エリオット波動の現在地:
    • 現在、第3波(推進波)の中、あるいは大きな修正波C波の最終局面と考えられます。昨日2.0135まで掘り下げた動きが「3波の内部波動」であれば、さらなる続落(3-3波、または5波)による 2.0100割れ が現実的なターゲットになります。

▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:
    • 昨日の急落後、深夜から早朝にかけて 2.0120 ~ 2.0150 の狭いレンジで推移しています。これは「急落後の保ち合い(Bearish Flag)」の典型的な形状です。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 2.0120 (直近安値) の下には、ロング勢の損切り(Sell Stops)が大量に溜まっています。ここをブレイクすると、ストップ狩りを巻き込んで加速する可能性が高いです。
  • プライスアクション:
    • 2.0150付近(昨日のTP2水準)が今はレジスタンスとして機能しており、上ヒゲでの反発が観測されています。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

注意: 本日はRBAイベント直後のため、突発的な乱高下に警戒が必要です。イベント通過後の「事実」を確認してからエントリーすることを推奨します。

【メインシナリオ:トレンドフォロー(ショート)】

  • 狙い: 4時間足の下降トレンド継続を狙い、戻り売り、または保ち合い下放れを狙います。ファンダメンタルズ(RBA/GDP)がAUD買い(豪ドル高=GBPAUD下落)方向に働けば、強力な追い風となります。
  • エントリーゾーン:
    1. 戻り待ち: 2.0160 ~ 2.0180 (短期的な反発があれば、サポレジ転換ラインとして背にする)
    2. ブレイクアウト: 2.0115 (2.0120のサポート明確なブレイク確定後)
  • 損切り (SL):2.0215
    • 昨日の高値(2.0211)をわずかに超えた位置。ここを超えると短期トレンド転換(CHoCH)が成立するため、撤退必須です。
  • 利確 (TP):
    • TP1: 2.0080 (2.0100の心理的節目を抜けた直後の波動ターゲット)
    • TP2: 2.0000 (キリ番・心理的最終防衛ライン)

【短期足のエントリートリガー (5m)】

  1. パターン: 5分足で 2.0150 ~ 2.0160 付近まで上昇した後、「包み足(Bearish Engulfing)」 または 「長い上ヒゲ(Pinbar)」 の出現を確認。
  2. 構造変化: そのローソク足確定後、直近の微細な安値(Micro Low)を実体で割り込んだ瞬間にエントリー。
  3. イベント回避: 9:30(GDP発表)前後はスプレッドが拡大するため、ポジション保有は避けるか、SLを建値に移動してリスク管理を徹底してください。

まとめ

  • 相場観: 昨日の完璧な戻り売り成功により、市場は完全に「下目線」で一致しています。ダウ理論的にも、高値・安値を切り下げる美しい下降トレンドです。
  • 警戒: ただし、本日は RBA総裁発言GDP という「ちゃぶ台返し」のリスク要因があります。テクニカルはショートを示唆していますが、ファンダメンタルズが逆風(ハト派発言等)になった場合は、無理に抗わず様子見に徹してください。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。