【2025/12/04】USD/JPY 相場分析|弱いADP・ISMを受けた「下降修正波」継続と155円攻防のシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: 155.95-156.10での戻り売り(ショート)。TP: 155.50/155.05、SL: 156.30。 結果: 【 ノートレード(Entry Miss) 】

詳細振り返り: 昨日(12/3)の相場は、日付が変わった直後の00:00付近に高値 155.816 をつけましたが、その後は断続的な売りに押される展開となりました。 戦略として提示していた「エントリーゾーン(155.95 – 156.10)」には約14pips届かず、残念ながらポジションを持つことはできませんでした。

しかし、方向性(ショート目線)は完全に合致しており、その後価格は 155.05 付近まで下落しています。「目線は正しいが、指値がシビアすぎた」典型的なケースです。無理に追いかけず、次のチャンスを待つのが正解でした。


本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索の結果)

  • ADP雇用統計 & ISM非製造業景況指数(昨日発表): 市場予想を下回る弱い結果となり、ドル売りの強い材料となりました。特にADPの弱さは、以前の政府機関閉鎖の影響でデータが不透明な中、「労働市場の減速」を強く意識させるものでした。
  • 「データ・フォグ(Data Fog)」: 先月の政府閉鎖の影響で11月の公式雇用統計(NFP)の発表が12月16日に延期されており、市場は現在、正確な労働データを欠いたまま暗中模索の状態です。その中で昨日の弱いADPは、来週のFOMCでの利下げ観測を強める決定的な要因として機能しています。
  • 本日の注目: 新規失業保険申請件数。昨日の弱いデータを追認する結果となれば、155.00円割れの可能性が高まります。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:
    • 4時間足: 上昇トレンド中の調整局面。ただし、直近安値を更新しつつあり、短期的には 下降トレンド に転換しています(LH/LL形成中)。
    • 1時間足: 明確な 下降トレンド。高値を切り下げ(155.816 → 155.60付近)、安値も更新しています。
  • 重要スイング:
    • Major Swing High (直近戻り高値): 155.816 (12/3 00:00)
    • Major Swing Low (直近安値): 155.058 (12/3 16:50)
  • ラスト押し安値 / 戻り高値:
    • ショート目線の撤退ライン(ラスト戻り高値)は 155.816 です。ここを上抜けない限り、基本戦略は「戻り売り」継続です。
  • トレンドライン理論値:
    • 1時間足レベルの下降トレンドラインが機能しており、現在の理論抵抗値は 155.50 – 155.60 付近に降りてきています。
  • エリオット波動の現在地:
    • 現在は上昇5波終了後の 修正波(A波またはC波) の最中と考えられます。155.00という心理的節目を割り込むと、修正が深くなり 154.50(前回の強固なレジスタンス=サポレジ転換点)を目指す波動に発展する可能性があります。
  • 流動性ゾーン:
    • 155.00 の直下にロング勢のストップロス(損切り)が溜まっています。ここを突くと、一瞬の急落(Liquidity Sweep)が起きやすい環境です。

▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:
    • 155.05で一旦下げ止まりましたが、反発は弱く、155.40 付近が重い蓋となっています。このエリアでのプライスアクション(上ヒゲ連発など)は売りのサインです。
  • チャートパターン:
    • 15分足で 弱気のフラッグ(Bearish Flag) を形成中にも見えます。フラッグ下限を割れば、トレンド再開の合図です。
  • プライスアクション:
    • 東京時間早朝も155.20台での推移が続いており、買い戻しの勢いは限定的です。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

データ不足による不透明感(データ・フォグ)の中で、「弱い米指標」という事実がドル売りの流れを作っています。155.00円の攻防が鍵ですが、基本はトレンドフォローで戻り売りを狙います。

【メインシナリオ:ショート(戻り売り)】

  • 狙い: 1時間足の下降トレンド継続狙い。155.00円のブレイク、またはブレイク後の走りを期待。
  • エントリーゾーン:155.40 ~ 155.55
    • 現在の小康状態からの戻りを待ちます。155.50近辺はトレンドラインと重なるため、絶好の売り場です。
  • 損切り (SL):155.85
    • 昨日の最高値(ラスト戻り高値 155.816)を実体で上抜けた場合、下降トレンドが否定されるため。
  • 利確 (TP):
    • TP1: 155.05(直近安値)
    • TP2: 154.60(次のメジャーサポートゾーン)

【サブシナリオ:ブレイクアウト・ショート】

  • 狙い: 戻りが弱く、そのまま155.00を割り込む場合。
  • エントリー: 154.95 割れで15分足確定後、リテストを確認してショート。
  • 注意点: 155.00ジャストでの反発(ダマシ)に注意。飛び乗りは厳禁。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

エントリーゾーン(155.40-55)にて、以下のいずれかを確認して発注:

  1. 包み足(Bearish Engulfing): 前の陽線を陰線が完全に包み込む形。
  2. 長い上ヒゲ: 155.50付近を試して髭で戻される動き。
  3. RSIダイバージェンス: 価格は高値を切り上げるが、RSIは切り下がる現象(隠れダイバージェンスなら尚良し)。

まとめ

  • 相場全体: 「弱い指標」と「不透明なNFP」を背景に、ドル円は調整色が強まっています。155.00円を死守できるかが今日の最大の焦点です。
  • 注意点: 本日22:30の「新規失業保険申請件数」で再び弱い数字が出れば、155円割れの引き金になるでしょう。逆に強い数字が出た場合のショートカバー(急騰)には、SLを徹底して備えてください。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。