【2025/12/04】EUR/GBP 相場分析|下降トレンド(Wave C)進行中、戻り売り主体のシナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略: ブレイクアウト(0.8805越え)または浅い押し目(0.8790付近)からのロング狙い。 結果: 【 敗北(Loss) 】

詳細振り返り: 昨日(12/3)の相場は、市場構造の転換点となる重要な動きを見せました。

  • 結果:
    • 戦略としての「押し目買い(0.8790)」は、ロンドン時間序盤(08:00 JST頃)に一度エントリートリガーとなりましたが、その後反発弱く推移。
    • 損切り(SL 0.8775)の執行: 日本時間 09:50頃、価格が0.8767まで急落したタイミングで完全にストップアウトとなりました。
    • その後、価格は安値を更新し続け、NYクローズ時点で 0.8739 の安値をつけました。
  • 反省点(構造分析):
    • 1時間足レベルで既に高値を切り下げる動き(Lower High: 0.8796)が出ていたにもかかわらず、直近の上昇モメンタム(Wave 3期待)を過信しすぎました。
    • 0.8780のサポートラインが崩壊した時点で、目線を「フラット」または「ショート」に切り替えるべき局面でした。

本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場動向)

  • 英国(BoE): インフレ率が 3.6%(前月比低下も依然高水準)で推移しており、12月18日の会合でも政策金利 4.0% の据え置き、あるいはタカ派的な姿勢維持が予想されています。
  • 欧州(ECB): 一方、ユーロ圏のインフレ率は速報値で 2.2% とターゲットに近く、景気減速懸念からハト派的なスタンス(利下げバイアス)が意識されやすい状況です。
  • 影響: この「金融政策の方向性の乖離(英タカ派 vs 欧ハト派)」が、現在の ユーロ安・ポンド高(EUR/GBP下落) の主因となっています。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:下降トレンド(Down Trend)
    • これまでの上昇トレンド構造(Higher Lows)は、昨日の急落(0.8759割れ)によって完全に崩れました。
    • 現在は 高値切り下げ(LH: 0.8796)安値更新(LL: 0.8739) が確定しており、明確な下目線です。
  • 重要スイング(Major Swings):
    • Major Swing High: 0.8796 (12/2 高値)
    • Major Swing Low: 0.8739 (12/3 安値・現在進行中)
  • ラスト戻り高値:0.8796
    • この価格を上抜かない限り、トレンドは「下」で固定です。
  • トレンドライン理論値:
    • 直近の高値群(0.8842 – 0.8796)を結んだ下降トレンドラインは、現在 0.8770付近 を推移しており、ここが強力なレジスタンスとして機能します。
  • エリオット波動の現在地:修正波(Zigzag)のC波、あるいは推進波の第3波
    • 11月の高値(0.8842)を起点とした下落波動の中にいます。現在は強いインパルス(推進)の最中であり、値幅計算上のターゲットは 0.8720 付近まで伸びる余地があります。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 現在値(0.8739)の下、0.8720(心理的節目かつ過去のサポート)付近には、逆張りロング勢の損切り(Sell Stops)よりも、新規の買いオーダーが待ち構えている可能性がありますが、ここを勢いよく抜けると 0.8700 まで真空地帯です。

(状況の要約) 4時間足・1時間足ともに、昨日の急落によって「上昇チャネル」を下抜けました。現在は「戻り売り」が優位な局面です。以前のサポートであった 0.8758 – 0.8760 付近が、ロールリバーサル(サポレジ転換)によってレジスタンスに変化しています。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:Bearish (弱気)
    • 昨晩から小さな戻り(Pullback)すら許さず下落しており、強い売り圧力を示唆しています。
    • 本日のピボット(Pivot)は 0.8758 に位置しており、現在の価格(0.8740付近)はこの数値を下回っています。
  • チャートパターン:ベアフラッグ(Bear Flag)形成の可能性
    • 0.8740付近で下げ止まり、小さなレンジ(調整)を作る動きが見られます。ここから安値をブレイクすれば、トレンド継続のサインです。
  • プライスアクション:
    • もし 0.8755 – 0.8760 付近まで戻した場合、長い上ヒゲや包み足(Engulfing)が出れば絶好のショート機会となります。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

ダウ理論に基づき、トレンド転換(0.8796越え)が起きない限りは 「ショート(戻り売り)」一択 で臨みます。

【メインシナリオ:戻り売り (Short)】

  • 狙い: 下降トレンド(Wave 3 or C)の継続フォロー。サポレジ転換したゾーンでの反発を狙う。
  • エントリーゾーン:0.8755 ~ 0.8765
    • (昨日の内値、および本日のPivotライン周辺)
  • 損切り (SL):0.8785
    • (ラスト戻り高値 0.8796 の手前、かつ15分足レベルの直近高値の外側)
  • 利確 (TP):
    • TP1: 0.8739(直近安値)
    • TP2: 0.8720(S1 / フィボナッチエクスパンション100%ターゲット)

【サブシナリオ:深押しからのショート】

  • もし0.8765を超えて戻した場合は、0.8775(下降トレンドライン付近) でのプライスアクションを監視。ここでもショートを検討しますが、0.8780を実体で超えたら様子見(ノートレード)とします。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

エントリーゾーン(0.8755-65)に到達後、5分足で以下のいずれかを確認してエントリー:

  1. ピンバー(上ヒゲ) の発生。
  2. 陰線包み足 で前の陽線を否定。
  3. 弱気の乖離(Hidden Divergence) がRSI等で確認された場合(補助的)。

まとめ

  • 全体観: ファンダメンタルズ(英・欧の金利差)とテクニカル(ダウ理論の安値更新)の両面から、明確なユーロ売り・ポンド買い の流れです。
  • 注意点: 本日欧州時間の序盤に、急激なショートカバー(買い戻し)が入る可能性がありますが、トレンドライン(0.8770付近)を超えない限りはあくまで「調整」とみなします。
  • 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。