【2025/12/05】EURJPY 相場分析|4時間足の「ラスト押し安値」ブレイクとエリオット波動C波の開始

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • メイン (Long): 181.00-181.10 で押し目買い (SL: 180.80)
  • サブ (Short): 180.89 ブレイクで戻り売り (TP: 180.56)

結果: 【 サブシナリオ的中(Longは損切り) 】

  • データ検証: 昨日の価格推移を確認すると、価格は20:00台に安値 180.398 まで急落しました。
  • Long: エントリーゾーン(181.00-181.10)で一時的な攻防がありましたが、その後 180.80 (SL) を明確に下抜け、損切り決済となりました。
  • Short: 180.89 のサポートラインを実体でブレイクした時点で「サブシナリオ」が発動。その後、目標値である 180.56 を余裕を持って達成(最大約50pips幅の下落)しました。
  • 勝敗を分けたポイント: ダウ理論における「短期トレンド転換点(180.89)」を背に、目線を素早くショートに切り替えられたかが鍵でした。181.00割れで市場構造(Market Structure)が「上昇→下降」へシフトした事実をチャートは示していました。

本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索結果より)

  • 本日の重要イベント: 本日は12月第1金曜日であり、米雇用統計(NFP) の発表が控えています。
  • 市場への影響: 発表前(22:30 JST)までは様子見ムードによるボラティリティ低下、またはポジション調整の動きが予想されます。現状、クロス円全体で「円買い戻し」の圧力が強まっており、指標発表をきっかけにトレンドが加速するリスクに注意が必要です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:下降トレンド入り(または深めの調整局面)
    • 重要スイング: 直近の最高値(Major Swing High)は 181.28 付近。
    • 構造の変化 (BOS): これまで意識されていた4時間足のラスト押し安値(180.98付近)を、昨日の下落で明確に下抜けています。これはダウ理論における「上昇トレンドの終了」を示唆するシグナルです。
  • トレンドライン理論値:
    • 上昇トレンドラインは既に下抜けており、現在はリテスト(裏タッチ)の動きも見られず下落しています。
    • 線形回帰による「現在値の適正乖離」を見ると、急落による「売られすぎ」感は多少あるものの、戻り売り圧力の方が強い配置です。
  • エリオット波動の現在地:
    • 181.28 を頂点として、現在は 修正波(A波 または C波) の進行中と考えられます。
    • もしこれが推進波の終了であれば、次は179円台を目指す大きな調整(Zigzag修正)に入る可能性があります。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 上: 180.90 – 181.00(かつてのサポートがレジスタンス化。ここにショート勢の防衛ラインあり)
    • 下: 180.00 – 180.20(心理的節目かつ次のMajor Swing Low付近。ここにロング勢のSLが溜まっています)

(解説): 4時間足レベルで「押し安値」を割った事実は重いです。これまでの「下がったら買う」という戦略から、「上がったら売る」という戻り売り戦略へ、脳内のスイッチを切り替えるべき局面です。ただし、180.40付近で一旦下げ止まっており、短期的な自律反発(調整の戻し)が入る余地はあります。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:下降トレンド継続中
    • 直近戻り高値は 180.80 – 180.90 付近。ここを上抜かない限り、短期目線は「下」固定です。
  • チャートパターン:
    • 180.40付近で「ダブルボトム」のような形状を作りかけていますが、ネックライン(180.65付近)を明確に超えるまでは信頼できません。
  • プライスアクション:
    • 現在価格(180.50-60付近)は、昨日の急落後の「揉み合い(Consolidation)」の中にいます。
    • 上値には、昨日のブレイクポイントである 180.90 が強力なレジスタンスとして機能します。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

NFPを控えているため、積極的なポジションメイクは控えたいところですが、構造的には「戻り売り」が優位です。

【メインシナリオ:戻り売り(Short)】

  • 狙い: 4時間足の構造崩れ(Structure Break)を根拠に、180.90付近のレジスタンス転換(Role Reversal)を利用して、修正波の続きを狙います。
  • エントリーゾーン:180.75 ~ 180.90
    • 昨日の急落起点付近までの引きつけを待ちます。
  • 損切り (SL):181.05
    • 「ラスト押し安値」だった180.98を明確に回帰した場合、ダウ理論の崩れがダマシだったことになるため撤退します。
  • 利確 (TP):
    • TP1: 180.40(直近安値)
    • TP2: 180.10(ラウンドナンバー手前)

【サブシナリオ:短期リバウンド(Long)】

  • 条件: 180.40 のサポートが極めて硬く、15分足で「逆三尊」などの明確な底固めが見られた場合のみ。
  • 狙い: NFP前のポジション調整によるショートカバー(買い戻し)。
  • 利確目標: 180.80 まで(あくまで逆張りスキャルピング)。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

ショートを狙う場合、以下のプライスアクションを待ってください:

  1. 価格が 180.75 付近まで上昇。
  2. 同水準で「長い上ヒゲ」や「包み足(Bearish Engulfing)」を確認。
  3. RSI等のオシレーターが買われすぎ水準から反転したのを見てエントリー。
    • ※ そのまま陽線で180.90をズドンと抜けた場合はノートレード。

まとめ

  • 相場全体: 昨日の下落により、4時間足レベルでの上昇トレンドに黄色信号が灯っています。基本戦略は「戻り売り」ですが、今夜のNFPで乱高下する可能性があるため、ロンドン時間までの決済を推奨します。
  • 注意点: 180.40を割れない場合、指標発表までこのレンジ(180.40-180.90)で動けなくなる可能性があります。無理に追いかけず、端っこ(上限・下限)でのプライスアクションに集中しましょう。

免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。