昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 1時間足の上昇トレンド継続を前提に、深い押し目(1.1570 – 1.1575)でのロング狙い。 結果: 【 ノートレード(エントリー未達) 】
詳細振り返り: 昨日の市場は、私の想定よりも強い「買い圧力」を示しました。 Pythonバックテストの結果、12/1の安値は 1.1590(06:35付)であり、指値として設定していた 1.1570 には届きませんでした。その後、価格は順調に上昇し、利確目標であった 1.1610 帯を大きく超え、一時 1.1645 まで到達しました。
- 反省と学び: 市場構造(Market Structure)は明確な上昇トレンドでしたが、押し目の基準を「Major Swing Low(1.1583付近)の完全なテスト」に置きすぎていました。実際には、手前の 1.1590 付近にあった「1時間足のインバランス(FVG)」が意識され、そこが新たな HL(Higher Low)として機能しました。方向性は正しかったものの、強気相場特有の「浅い押し目」への対応が遅れた形です。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場観測)
- 12月のアノマリーと米金利: 12月は歴史的にEURUSDが上昇しやすい月(平均+1.2%)であり、現在市場はFRBの12月利下げ(確率約87%)を織り込みつつあります。ドル売りの圧力が基調として存在します。
- 本日の注目材料: 米国 ISM製造業景況指数 の発表が控えています。この結果次第でボラティリティが高まる可能性がありますが、トレンド自体を崩すほどのサプライズがない限り、テクニカル主導の動きが続くと予想されます。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定: 上昇トレンド継続中 4時間足レベルでは、昨日の上昇により明確な HH(Higher High: 1.1645) を形成しました。安値も 1.1590 へと切り上がっており(HL)、ダウ理論の定義上、上昇トレンドは崩れていません。現在は調整フェーズに入っています。
- 重要スイングとライン:
- ラスト押し安値: 1.1590(昨日の最安値)。ここが現在のトレンドの「生命線」です。ここを割らない限り、目線は「上」固定です。
- トレンドライン理論値: 上昇トレンドライン(安値同士を結んだ線)の現在値は 1.1600 付近を推移しており、現在の価格(1.1610付近)はちょうどトレンドラインへのリテストを行っている位置です。
- エリオット波動の現在地: 現在は「上昇第3波」の中にある「副次波(Sub-wave)iv」の調整局面、あるいは「第5波」の初動と考えられます。直近の高値 1.1645 からの調整が、値幅調整(価格の下落)よりも時間調整(横ばい)に近い動きを見せていることは、買い意欲の強さを示唆しています。
- 流動性ゾーン (Liquidity):
- Buy Stops: 1.1645(昨日高値)の上に、ショート勢の損切り注文が溜まっています。ここを抜けるとショートカバーが発生し、1.1670を目指す燃料となります。
- Sell Stops: 1.1590(昨日安値)の下。ここを割ると短期ロング勢が投げ売りを出し、調整が深くなります。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造: 現在、1.1645を高値、1.1600近辺を安値とする**レンジ(Box Range)**を形成中ですが、直近では高値を切り下げる動き(Minor LH)が見られます。しかし、1.1600〜1.1610のゾーンでは何度も下ヒゲ(Pinbar)が出現しており、買い支えが確認できます。
- チャートパターン: 15分足で ディセンディング・トライアングル(下降三角) のような形状になりつつありますが、上昇トレンド中のこのパターンは「騙し」となって上抜けることが多々あります。1.1600という心理的節目(Psychological Level)でのプライスアクションに注目です。
本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】
昨日の「取り逃がし」を踏まえ、本日は昨日の安値(1.1590)を背にした、より積極的な押し目買いを狙います。
【メインシナリオ:ロング (Trend Follow)】
- 狙い: 4時間足の上昇トレンド継続を根拠とします。現在の価格(1.1610付近)は、前回の上昇起点かつトレンドライン付近であり、リスクリワードの良いエントリーポイントです。昨日の安値(1.1590)を守る限り、強気維持です。
- エントリーゾーン:1.1595 ~ 1.1610
- 現在価格周辺から、1.1600のキリ番タッチにかけて買い下がります。
- 損切り (SL):1.1580
- 昨日の安値(ラスト押し安値 1.1590)を明確に下抜け、4時間足の実体が確定した場合に撤退します。
- 利確 (TP):1.1660
- 第一目標は昨日高値の 1.1645 ですが、そこにある流動性を狩り取った後の伸び(Expansion)を期待し、1.1660(N波動計算値)を最終ターゲットとします。
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 「1.1600」での攻防確認: 価格が1.1600付近まで下落した際、5分足で**「長い下ヒゲ」や「強気の包み足」**が出現し、かつ直前の陰線を否定する動きが見られた瞬間にエントリーします。 ※ 1.1600を大陰線でズドンと抜けた場合は、見送って様子見します。
まとめ
- 全体観: EURUSDは依然として強い上昇トレンドの中にあります。昨日の浅い押し目からの高値更新は、買い意欲の強さの証明です。
- 注意点: 本日はISM製造業景況指数の発表があります。発表直後の乱高下でSL(1.1580)を狩られないよう、指標発表時はポジションサイズを落とすか、静観することを推奨します。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
