【2025/12/03】USDJPY 相場分析|上昇トレンドの限界か? 156円台の攻防とエリオット波動シナリオ

昨日のトレード結果検証

前回の戦略:

  • メイン: 155.65-85 ゾーンでのショート(SL: 156.20 / TP: 155.05)
  • 狙い: チャネル上限およびダウ理論上の戻り売り(トレンドライン理論値周辺)

結果: 【 保有中(含み損/微損撤退ライン) 】

  • 解析:
    • エントリー: 昨日の価格は15:30頃に高値 156.095 まで上昇し、エントリーゾーン(155.65-85)を完全に満たしました。
    • SL判定: 設定されたストップロス 156.20 に対し、最高値は 156.095 だったため、SLはギリギリ回避 されています。
    • TP判定: その後の安値は 155.83 付近で止まっており、TP(155.05)には到達していません。
    • 現状: 現在価格は 155.87 付近で推移しており、エントリー位置によっては若干の含み損、または建値付近です。
  • 構造的振り返り:
    • 156.15(直近Major Swing High)を実体でブレイクさせない「売り圧力」は確認できましたが、下落の勢いも弱く、155.80付近のサポートが機能しています。
    • 改善点: ボラティリティが縮小しており(ATR低下)、TPを欲張りすぎた可能性があります。本日は微益・建値での撤退も視野に入れつつ、再度セットアップを待ちます。

本日の環境認識

▼ファンダメンタルズ(Google検索・Python解析結果)

  • 主要イベント: 本日は ADP雇用統計(22:15)と ISM非製造業景況指数(24:00)が予定されています。
  • 市場センチメント: 12月に入り、「後半の成長鈍化懸念」と「Fedの利下げ観測」が再燃(検索結果より)。一方で日銀のタカ派姿勢(利上げ示唆)もくすぶっており、上値の重い展開が予想されます。
  • ボラティリティ: 本日24:00のISM発表時に急変動するリスクが高いため、ポジション管理には厳重な注意が必要です。

▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)

  • ダウ理論トレンド判定:上昇トレンド(ただし調整局面入り)
    • ラスト押し安値: 154.080(11/29)
    • 直近最高値 (Major HH): 156.245(11/29)
    • 現在、高値を 156.095(12/2)で切り下げており、「ダブルトップ」または「フェイラー(高値更新失敗)」 の形状を作っています。
  • 重要ライン & 理論値:
    • 上昇トレンドライン: 154.08とそれ以前の安値を結んだラインの現在理論値は 155.60付近 です。現在価格はこのラインを試す位置にいます。
    • Pivot Point: 本日のデイリーPivotは 155.93 です。現在価格(155.87)はPivotの下に位置しており、短期的には ベア(売り)優勢 を示唆しています。
  • エリオット波動の現在地:
    • 4時間足レベルでは、154.08からの上昇推進波(第5波あるいはB波)が 156.24 で終了し、現在は 調整C波 または 新たな下落波の第1波 を形成中と見るのが妥当です。
  • 流動性ゾーン (Liquidity):
    • 上: 156.25(直近高値)の上にBuy Stopが溜まっています。ここを明確に抜けるまでは売り目線継続。
    • 下: 155.48(12/1安値)および 155.00(心理的節目)の下にSell Stopが溜まっています。

ストーリー: > 4時間足では依然として「154.08を割るまでは上昇トレンド」の定義内にいますが、156.25の高値更新に失敗した事実(156.09での反落)が重くのしかかっています。1時間足では高値を切り下げており、トレンドライン(155.60付近)を割り込めば、市場構造は「下落」へとシフトします。


▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)

  • 短期市場構造:
    • 昨晩の高値 156.09 からの安値 155.83 への下落により、微細な CHoCH(Change of Character) が発生しかけています。
  • チャートパターン:
    • 155.80-156.10 の狭いレンジで推移しており、ディセンディング・トライアングル(下降三角形) のような形状になりつつあります。
  • プライスアクション:
    • 156.00付近では上ヒゲが頻発しており、売りの強さを感じさせます。一方で155.80付近では下ヒゲで反発しており、まだ決着がついていません。

本日のトレード戦略【自信度:★★★☆☆】

前日のショートポジションを持っている場合は、155.80付近で一部利確 または 建値にSLを移動 してリスクフリーにすることを推奨します。以下は新規のエントリー戦略です。

【メインシナリオ:ショート継続(戻り売り)】

  • 狙い: 4時間足での高値切り下げ(フェイラー)確定と、トレンドラインブレイク狙い。ADP/ISM前のポジション調整による下落を想定。
  • エントリーゾーン:155.95 ~ 156.10
    • Pivot(155.93)へのリテストや、昨日の高値圏への再トライでの反落を狙う。
  • 損切り (SL):156.30
    • 根拠: 11/29の最高値(156.245)を実体で上抜けた場合、ダウ理論上の下降シナリオが否定されるため。
  • 利確 (TP):
    • TP1: 155.50(トレンドライン割れ & 直近サポート)
    • TP2: 155.05(心理的節目 & 12/1安値圏)

【サブシナリオ:ロング(レンジブレイク)】

  • 狙い: 156.25の「ストップ狩り」狙い。もし156.10を強い陽線で明確にブレイクした場合、ショート勢の損切りを巻き込んで急騰する可能性があります。
  • トリガー: 156.15以上で15分足が確定し、その後の押し目でエントリー。ターゲットは156.50-70。

【短期足のエントリートリガー (5m)】

エントリーゾーン(156.00付近)にて、以下のプライスアクションを確認後に成行:

  1. 「毛抜き天井(Tweezer Top)」 または 「長い上ヒゲピンバー」 の出現。
  2. ボリンジャーバンド(2σ)タッチからの陰線確定。
  3. RSIのダイバージェンス(価格は高値を伺うがRSIは切り下がる現象)の確認。

まとめ

  • 全体観: 156.25という強力なレジスタンスの下で、上昇力が削がれている状況。トレンドライン(155.60)を割れるかどうかが本日の焦点。
  • 注意点: 本日22:15のADP雇用統計、24:00のISM非製造業景況指数の発表前後はスプレッド拡大と乱高下が予想されます。指標発表またぎのポジション保有は避け、事実(数字)を確認してから動くのが賢明です。

免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。