昨日のトレード結果検証
前回の戦略:
- メイン: 押し目買い(以前の抵抗帯 0.6575 ~ 0.6582 へのロールリバーサル狙い)
- 利確 (TP): 0.6620
- 損切り (SL): 0.6560
結果: 【 Missed Entry (ノートレード) 】
結果と振り返り: 提供された1分足/5分足データの解析によると、昨日の市場はアジア時間から強い買い意欲に支えられ、安値は約 0.6604 (Open) までしか下がらず、指定したエントリーゾーン(0.6575 – 0.6582)には一度も到達しませんでした。
- 市場構造: ダウ理論における「安値切り上げ(Higher Low)」が想定よりも高い位置(0.6600付近)で発生し、非常に強いモメンタムで上昇しました。
- TP到達: 価格はその後、目標値であった 0.6620 付近(最高値 0.66215)まで到達しました。
- 教訓: 「押し目待ちに押し目なし」の展開でしたが、雇用統計週のボラティリティを考慮すれば、無理に高値を追わなかった判断は規律として正しいものでした。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場カレンダー)
- 最重要イベント: 本日(12/5 金曜日)は 米雇用統計(NFP) の発表があります。
- 市場予想: 非農業部門雇用者数は +215k 前後と予想されていますが、前月のハリケーンやストライキの影響からの反動増が含まれるため、数値の解釈が難しい局面です。
- 影響:
- 強い結果: FRBの利下げ期待が後退し、USD買い(AUDUSD急落) のリスク。
- 弱い結果: 利下げ観測が高まり、現在の上昇トレンド(AUD買い)を加速させ、0.6620の壁を突破 するトリガーとなります。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:上昇トレンド (Up Trend)
- 4時間足レベルでは、明確な High High (HH) / Higher Low (HL) の波を描いています。
- 昨日の上昇により、直近の高値を実体で更新しようとする強い意志が見られます。
- 重要スイング (Python解析):
- Major Swing High: 0.6621 (直近高値)
- Major Swing Low (LSL): 0.6515 (12/3 安値・トレンドの防衛ライン)
- ラスト押し安値: 短期的には 0.6575 が、トレンド継続のための「最後の砦」として機能しています。ここを割らない限り、目線はロング固定です。
- トレンドライン: 11月下旬からの安値を結んだ上昇トレンドラインは、現在価格の下方 0.6580 – 0.6590 付近を推移しており、価格を下支えしています。
- 流動性ゾーン:
- Upside: 0.6620 – 0.6625 の上には、ショート勢の大量の損切り(Buy Stops)が溜まっています。NFPでここを抜けると「ショートカバー」による急騰が予想されます。
- Downside: 0.6575 の下には、昨日乗り遅れて高値掴みしたロング勢の損切りが控えています。
相場観のストーリー: 「4時間足という大局の波は完全に『上』を向いています。しかし、目の前には 0.6620 という強力なレジスタンス(過去のキリ番かつ日足レベルの抵抗)が立ちはだかっています。現在は、NFPという『爆薬』を使ってこの壁を破壊するか、それとも跳ね返されて調整に入るかを見極める、嵐の前の静けさの状態です。」
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造: 現在は 0.6610 – 0.6620 の狭いレンジで推移しています。
- 小さな BOS (Break of Structure) を繰り返していますが、NFP待ちでボラティリティが縮小(スクイーズ)しています。
- チャートパターン: 15分足で アセンディング・トライアングル(強気三角持ち合い) のような形状を形成中。上抜けの圧力が強まっています。
- プライスアクション: 0.6610付近に落ちてくるとすぐに下ヒゲをつけて買われる動きが散見され、底堅さが確認できます。
本日のトレード戦略【自信度:★★☆☆☆】
※注意: 本日はNFP(雇用統計)のため、発表前後(22:30 JST)の乱高下に最大の警戒が必要です。
【メインシナリオ:NFP後のブレイクフォロー (ロング)】
- 狙い: NFPの結果を受けて、0.6620 – 0.6625 のレジスタンスを明確にブレイク した場合、その勢いに乗る(ストップ狩りへの追随)。
- エントリーゾーン:0.6625 ブレイク後のリテスト、または飛び乗り(低レバレッジで)。
- ※発表直後のスプレッド拡大時はエントリー不可。落ち着いて方向感が出てから。
- 損切り (SL): 0.6595(ブレイクの起点となった安値、または15分足の直近安値下)
- 利確 (TP):
- TP1: 0.6650(次のラウンドナンバー)
- TP2: 0.6680(日足レベルの次の主要ターゲット)
【サブシナリオ:事実での調整下落 (ショート)】
- 狙い: 「噂で買って事実で売る」展開、または強い米雇用データによるドル買い。0.6575 のサポートライン割れを確認してから。
- エントリー: 0.6570 割れ確定後の戻り売り。
- SL: 0.6605
- TP: 0.6515 (Major Swing Low)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
NFP通過後、ボラティリティが落ち着いたタイミングで:
- 0.6620 のラインに対して、実体でブレイク することを確認。
- その後の「初押し」で、5分足の 包み足 (Bullish Engulfing) または 長い下ヒゲ の出現を確認してロング。
まとめ
- 全体: 市場構造は「強気」ですが、NFPという巨大なイベントリスクを前に 0.6620 で頭を押さえられています。
- 注意点: 指標発表時のスプレッド拡大と、発表直後の「全戻し(ウィップソー)」に注意してください。初心者は「発表後の方向感が確定してから(来週月曜など)」のエントリーでも遅くありません。
- 免責事項: 本記事は投資助言ではありません。トレードはすべて自己責任で行ってください。
