昨日のトレード結果検証
前回の戦略: 上昇トレンド継続を狙い、4時間足レジサポ転換ゾーン(2.0200 – 2.0215)への押し目をロング。 損切り (SL): 2.0175(勢いが削がれるライン)
結果: 【 負け(損切り) 】
以下の事実が確認されました:
- エントリー: 昨晩20:00頃、価格は高値 2.0214 をつけた後、想定通り 2.0200 近辺まで下落し、ロングエントリーの条件を満たしました。
- 攻防: その後、一時的な反発は見られましたが、買い圧力は続かず。深夜帯に 2.0175 の防衛ラインを実体で割り込みました。
- 決済: SL(2.0175)に到達し、損切りとなりました。
振り返り(構造的敗因): 4時間足レベルの直近高値(Major Swing High)をわずかに更新したものの、これが**「リクイディティ(流動性)を狩るためのダマし(Fakeout)」**として機能してしまいました。市場構造(Market Structure)の観点からは、2.0175を割った時点で「上昇のモメンタム消失」だけでなく、「短期的なトレンド転換(CHoCH)」が発生したと判断すべき局面でした。本日はこの事実を受け入れ、目線をフラットに戻して再構築します。
本日の環境認識
▼ファンダメンタルズ(Google検索・市場動向)
- RBA(豪中銀)のスタンス: 豪州のインフレ率は依然として高止まり(直近CPI 3.8%付近)しており、12月9日の会合での**「金利据え置き(利下げ見送り)」**がほぼ確実視されています。これは豪ドルにとって支援材料です。
- BoE(英中銀)の動向: 一方で英国はインフレ鈍化が進んでおり、市場は12月18日の会合での**「0.25%利下げ」**を90%以上の確率で織り込んでいます。
- 結論: 「タカ派のRBA(豪ドル高)」vs「ハト派のBoE(ポンド安)」という明確なファンダメンタルズのダイバージェンスが発生しており、中期的には**GBPAUDショート(下落)**優位の環境です。
▼4時間足・1時間足の分析(大局と中期の流れ)


- ダウ理論トレンド判定:中立~下降転換の兆し
- 昨晩の高値 2.0214 が、過去の重要レジスタンス(2.0215-20付近)を実体で明確に上抜けられなかったことが決定的です。
- 現時点で直近安値を切り下げる動き(Lower Low)への警戒が必要です。
- 重要スイング(Major Swings):
- Major High: 2.0214 (昨晩の高値・ダマし疑い)
- Major Low: 2.0118 (12/3 安値・ここを割ると下降トレンド確定)
- ラスト戻り高値候補:2.0185 – 2.0195
- かつてのサポートがレジスタンスに転換(ロールリバーサル)する可能性が高いゾーンです。
- トレンドライン:
- Pythonの線形回帰分析によると、短期上昇トレンドラインは既にブレイクされており、現在はその裏側(リテスト)を確認するフェーズに入っています。
- エリオット波動:
- 高値更新失敗により、「修正波(C波)」 または 「新たな下降推進波(第1波→第2波)」 の形成中と考えられます。特に2.0118を割った場合、強力な第3波(下落)がスタートします。
▼15分足・5分足の分析(短期の攻防とエントリートリガー)


- 短期市場構造:CHoCH(Change of Character)発生済み
- 5分足・15分足では既に上昇の最後の押し安値を割り込んでおり、下降トレンド(Lower High / Lower Low)を形成しています。
- プライスアクション:
- 現在価格 2.0160 付近で推移。
- 昨晩の急落後、2.0175 – 2.0185 のゾーンに戻ろうとする動き(調整上昇)が見られますが、上ヒゲをつけて押し返される展開が目立ちます。
- 流動性ゾーン:
- 2.0120 (直近安値) の下には、ロング勢の損切り(Sell Stops)が大量に溜まっています。ここを磁石のように目指す動きが想定されます。
本日のトレード戦略【自信度:★★★★☆】
昨日の敗戦(ダマし)を根拠に、本日は**「ファンダメンタルズ順張り × テクニカル逆張り(戻り売り)」**のショート戦略に切り替えます。
【メインシナリオ:戻り売り(ショート)】
- 狙い: 昨日のSLライン(2.0175)および市場構造の分岐点(Breakaker Block)へのリテストを狙い、下落の第3波、またはレンジ下限への回帰を取りに行く。
- エントリーゾーン:2.0175 ~ 2.0190
- 昨日のサポートがレジスタンスに変わるこのゾーンまで引きつけてから叩くのが最もリスクリワードが良い。
- 損切り (SL):2.0220
- 昨晩の高値(2.0214)を明確に更新した場合、分析前提(下落シナリオ)が崩壊するため。
- 利確 (TP):
- TP1: 2.0120(直近Major Low / レンジ下限)
- TP2: 2.0050(4時間足クラスの次の需要ゾーン)
【短期足のエントリートリガー (5m)】
- 価格が 2.0175 – 2.0190 のゾーンまで戻るのを待つ(焦って現在の2.0160付近でショートしない)。
- 同ゾーンで 「上ヒゲの長いピンバー」 または 「包み足(Bearish Engulfing)」 の出現を確認。
- あるいは、5分足で小さな「ダブルトップ」を作り、そのネックラインを割った瞬間にエントリー。
まとめ
- 相場全体: RBAとBoEの金融政策格差(豪高・英安)を背景に、テクニカル的にも「高値更新のダマし」が発生。売り優勢の局面に変化しました。
- 注意点: 本日は金曜日(12/5)です。週末に向けたポジション調整の動きで、一時的にボラティリティが高まる可能性があります。NY時間の急な巻き戻しには警戒し、TP1到達後は早めに建値ストップを置くことを推奨します。
